2010年12月19日日曜日

えさはないよ


毎朝8時前後にわが家の上空をハクチョウが鳴きながら通過する。夕方、夏井川の堤防に出ると、海の方から小グループが夏井川に沿って飛んで来る。朝、鳴きながら飛んで行くのと、夕方、海から戻って来るのとでは、どうも方角が違う。単に「空の道」を往復しているのではない。いろんなグループかいろんなところに散らばっているらしい。

鳥インフルエンザの問題が起きてから、ハクチョウと人間の間に距離ができた。夏井川の越冬地の一つ、平・塩~中神谷地内では、岸辺にネットを張るようなことはない。ただ、左岸でも土砂除去工事が始まった(右岸は間もなく終了するようだ)ために、立ち入りを禁止するロープが堤防の縁に張られている。

朝の散歩を休んでいるので、えさをやっているMさんに会うことはなくなった。今も早朝、えさをやっているのだろうか。えさをやっているとしても、8時前後に現れるハクチョウは、えさにはありつけないだろう。

夕方、というより遅い午後(4時前)、夏井川の堤防を歩く。冬至が近い。いよいよ夕暮れが早くなった。薄暮の中を歩くのは、どうも気持ちのいいものではない。で、まだ明るいうちに夏井川へ向かう。ハクチョウが三々五々、海の方から戻って来る。それを写真に撮る。

そうして戻ってきた一団が夏井川にいた。川岸のサイクリングロードに立つと、ハクチョウたちが近寄ってきた=写真。人の姿を見ると、えさをもらえるものだと思っている。私は、えさはやらない。しばらくすると、一団はあきらめてまた川の中央に戻った。

北陸で公園のコブハクチョウが死に、山陰でコハクチョウが死んだという。どうも、今度は軽く考えない方がよさそうだ。それなりに距離を保とうと思う。

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