2011年1月7日金曜日

キカラスウリ


<これは失敗だった>と、自分の行いを反省するときがある。平地のわが家にはなかったキカラスウリが、この数年、生け垣のマサキやサンゴジュにからみつくようになった。

夏井川渓谷の無量庵に生えたキノコを土ごと持ってきてほぐし、残土を庭に捨てたら、キカラスウリが芽生えて生け垣にからみついた。ヤマノイモ(ジネンジョ)もたぶん、同じ理由で捨てた土にまじっていた種が芽生えたのだろう。同じ生け垣につるをのばす。

ヤマノイモは食べられる。で、これに関しては根茎が地中でどんどん肥大するのを待とう、という気になる。キカラスウリの種を食べる人もいるようだが、そこまでは食指が動かない。放っておくだけだ。

いや、待てよ、放っておいては種が拡散する――そう実感したのは、去年のクリスマスのあと。なにげなく生け垣を見たら、レモン大のキカラスウリの果実が黄色く熟し始めていた。秋には「青いレモン」だったのが、年末には「黄色いレモン」になった=写真

「黄色いレモン」が裂けて種を散らす前に摘み取り、ごみ箱に入れて夏井川渓谷へ還流しよう。わが家の庭の「自然環境」は、渓谷ではなく平地の自然の変化にまかせるべきなのだ。手を加えすぎてはいけないのだ。

とすると、ヤマノイモも掘り取るべきだろう。いや、しかるべきときにつるを刈り取ればいいのだ。要は、花が咲き、実がなる前に手当てをする。それに尽きる。

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