2011年2月14日月曜日

ヒヨドリが家に


外から帰ってこたつにもぐり込んでいると、ガラス戸の向こう、隣室にうごめくものがいた。ヒヨドリだ=写真。もう一つ奥のガラス戸に張りつきながらパタパタしている。いつの間にか室内にまぎれこんだらしい。と思った瞬間、飼い猫がヒヨドリにとびついてパンチを入れた。

あらゆる戸が閉まっている真冬、ヒヨドリが家の中に迷い込むなどということは、まずない。茶の間のガラス戸を開けて庭へ出た飼い猫が、雪でえさ探しに夢中になっているヒヨドリをとらえ、くわえて家の中に持ち帰り、放してはパンチを入れたり、足で押さえつけたりして遊んでいたのだ、きっと。

猫は、キャットフードで腹は満たされている。ただ狩猟本能にしたがって鳥を襲っただけだ。一種のいたぶりである。ほうっておけば死んでしまう。猫を追い払い、写真を撮ってから体をつかみ、じっくり観察した。

脚は針より細い。その左脚がちょっとおかしい。床にべたっと張りついていたのはそのためか。玄関を開けて空へ放すと、波を打ちながら隣家の屋根の向こうに消えた。ン? 左の親指に少し血がついている。親指が触れたところは右の翼のつけ根付近。

すぐ写真をパソコンに取り込んでチェックした。翼の一部が変にほつれて濡れている。内部も見える。そこをくわえられたか。傷の具合はどうか。脚は大丈夫か。なんとなくヒヨドリのこれからが思われて欝な気分になった。

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