2011年3月7日月曜日

夏井川河口の水鳥


閉塞したままの夏井川河口は、だんだん川ではなくなっているのだろうか。ちょっと北に仁井田川がある。二つの川は海岸線に沿って流れる横川でつながっている。仁井田川の河口が閉塞していたために、仁井田川の水は横川を通じて夏井川河口から太平洋へと還っていた。それが今は逆になった。「大」が「小」に吸収された。

夏井川河口には、冬、ハクチョウは飛来しなかった。翼を傷めて残留した「左助」が夏、少し上流からくだってきて、ひとり潮風に吹かれていることはあった。それがこのごろは、えさにあぶれたというより、えさをもらえなくなったために、ハクチョウたちが分散・越冬するようになり、その一部が夏井川河口に現れるようになった。

「左助」はもういない。同じように翼をけがして残留した「左吉」「左七」も星の世界に翔んで行った。

ハクチョウと違って、冬鳥のカモたちは昔から飛来してはいた。マガモ・オナガガモ・コガモ……。ほかに潜水ガモのアイサ類。カイツブリも。

ある日の夕方、左岸堤防を車で行くと、カモたちが大挙、羽を休めていた。なかに1羽、首が白く長い水鳥がせわしく泳ぎ回っていた。車に置きっぱなしの双眼鏡をのぞくと、アイサだった=写真。あとで図鑑を見たらミコアイサの雌か幼鳥らしかったが、よくはわからない。

それより、夏井川河口だ。流れが死んだようになったから、ハクチョウが羽を休めるようになった側面もあるのではないか。県は「死に体」の夏井川河口をどうよみがえらせるのか。「環境知事」ならばとっくに抜本対策を厳命しているはずだが、現実には工事を施しても海からの逆襲にあってすぐ閉塞する。

「河川改修工事」の看板が立った。今度こそ抜本対策が取られるのだろう。

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