2011年4月21日木曜日

区内検分


平・中神谷南区の、今年の「区内箇所検分」がきのう(4月20日)、行われた。区の役員6人が参加した。区内のごみ集積所や消火栓の設置場所などを確認しながら、危険個所の有無をチェックした。

昨年度は区民から側溝蓋取り換えとカーブミラー設置の要望が出された。側溝と下水道管をつないでの歩道冠水防止対策もあとで浮上した。市に要望したところ、すべて年度内に解決した。そのため、改善が急がれるような個所は、当面は見当たらない。

今年は、3月11日の震度6弱で道路が何カ所か沈んだり、ひび割れたりしている。おのずと道路中心の検分になった。

「3・11」で市道と国道6号とが接続する交差点の一角が大きく陥没した。そこも区内に入る。ちょうど補修工事が行われていた=写真。ここでの陥没は大きく、早くからカラーコーンで立ち入り禁止になっていた。

車が知らずに突っ込むとバウンドするような道路の凹みが3カ所あった。行政に伝えて補修してもらわなくてはならない。

ほかには――。三面舗装の「三夜川」に一部、枯れ草が残っていた。フェンス越しに刈り払うのは、素人には至難の業。河川管理者にお願いするようになるだろう。民間住宅の入り口の側溝蓋が一枚破損していた。これは大家さんに連絡すればすむことだ。

「区内箇所検分」は区の安全、区民の無事を願っての、年度最初の行事だ。去年が初参加だった。今年は「3・11」の影響で区の総会開催が半月ほど遅れたが、検分は逆に半月ほど早く実施された。

ゲーテに「市民の義務」という短い詩がある。死の直前に書かれたというから、遺言のようなものだ。

 銘々自分の戸の前を掃け
 そうすれば町のどの区も清潔だ。
 銘々自分の課題を果たせ
 そうすれば市会は無事だ。

去年もそうだったが、今年も「区内箇所検分」をしながら、<自治の原点>ともいうべきこの詩を思い出していた。

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