2011年4月25日月曜日

アースデイ東京①


「アースデイ東京2011」が4月23、24日、代々木公園で開かれた。勿来地区災害ボランティアセンターの運営スタッフでもある、「シャプラニール=市民による海外協力の会」が参加した。本来のフェアトレード=物品販売に合わせ、いわきの被災状況を伝えて支援を呼びかける、というので、24日に夫婦で出かけた。

東京へ行くのは何年ぶりだろう。常磐線は上野~四倉まで再開したものの、「スーパーひたち」はまだ高萩までしか運行しない。初めて高速バスを利用した。

いわき中央IC乗り場、朝7時――が予約した時間。わが家を6時すぎに出ると、カーラジオが「午前5時53分からいわき中央ICと湯本IC間が通行止め」という。のっけから常磐道が余震のパンチに見舞われた。

東京。仙台。先行ダイヤのバスが中央ICに来て客を乗せたあと、Uターンして通行可能なICまで一般道路を走る。幸い、7時前に通行止めが解除された。ひとつ前のバスより早く湯本IC乗り場に着いた。

常磐道も随分痛い目に遭った。バスがときどきバウンドする。「地震 80㎞規制」の表示が続く。それでも3時間弱で東京駅に着いた。

利根川の近くでは田植えが行われていた。首都高速に入り、隅田川を渡るころには、高層ビルが目立つようになった。ビルも、人も、車もすし詰め状態。スカイツリーが見える。河川敷ではサッカーだか野球だかに興じている=写真。高速の車はせわしなく路線を変更する。首都はなんてせかせかしたとこなんだろう。

いや、まるで「東日本大震災」とは無縁の風景がここにある。一人ひとりは放射能に怯えながらも、どこかにバリアが張られているから首都は安全と思っているのか。

23日の風雨とはうって変わった快晴、首都の日曜日はこうして事もなく過ぎていくのか――バスの車窓から見えるこぎれいな街の姿に、いわきとはずいぶん違うぞ、という思いがよぎるのだった。

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