2011年6月5日日曜日

カッコウを探して


きのう(6月4日)は、朝7時すぎに散歩に出た。快晴、無風。夏井川のヨシ原では、オオヨシキリが盛んにさえずっている。対岸からはホトトギスの鳴き声。

しばらく行くと、かすかに水辺から聞こえてきた=写真。耳に手を当てて音を集める。「カッコー、カッコー」。それが、だんだんはっきりしてくる。

あとで、自分のブログをチェックした。カッコウの鳴き声を聞いたのは2008年5月下旬以来、3年ぶりだ。その前は十数年間、耳にしなかった。夏井川で「ふるさとの川モデル事業」が始まったころに、一時、オオヨシキリのさえずりが途絶え、その巣に托卵するカッコウの雌の、かりそめの夫の鳴き声も消えた。

カッコウは遠くで鳴いているように聞こえても、たいがいはすぐ近くにいる。対岸ではなく、こちら側の岸辺林でさえずっているに違いない。少し沈黙したあと、今度はちょっと遠くで鳴き始めた。対岸へと移動したのだ。すぐわが家に戻り、車でカッコウを探すことにする。

いったん六十枚橋を経由して右岸へ渡り、河口までゆっくり移動した。車には双眼鏡が常備されている。聞こえるのは、しかし、オオヨシキリとホトトギスの鳴き声のみ。

河口の磐城舞子橋は震災の影響で通行止めになっている。堤防の道をUターンして上流へ向かう。六十枚橋を過ぎたところで、再び「カッコー、カッコー」の声が聞こえてきた。右岸のヤナギの木のこずえにいないかどうか、双眼鏡で探すが、姿はない。

と、2羽が連れ立ってヤナギの木から別のヤナギの木へと入り込むのが見えた。次の瞬間、1羽が追いだされたところをみると、1羽はホトトギス、1羽はカッコウだったか。そちらから「カッコー、カッコー」の鳴き声が響く。

ここで、いったんカッコウの“追っかけ”は中止して、朝食をとり、少し仕事をした。午後にまたカッコウの鳴き声を確かめに出かけた。カッコウは沈黙したままだった。午前と午後と、一日2回は夏井川の堤防に立とうと思うのだが、ずっとカッコウが滞留する保証はない。

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