2011年6月17日金曜日

外門の線量


田村市常葉町に住む匿名さんからコメントをいただいた。祖母とオジさんがいわき市川前町川前字外門(ともん)に住んでいるという。

外門に最も近い集落は、夏井川の支流中川で上・下流の関係にある小川町上小川字牛小川、わが無量庵のあるところだ。牛小川の人たちは外門を「田代」と呼ぶ。外門がかつて「田代」と呼ばれていた名残だろう。

6月12日に牛小川を起点、川前町下桶売字荻を終点とする「スーパー林道」(広域基幹林道上高部線)での空間線量の話を書いた。その補足をする。

牛小川から外門までは中川渓谷に沿ってくねくね折れ曲がった急坂が続く。途中に奇岩「天狗の重ね石」がある。中川はここで本をパタリとたたむように曲流する。奇岩は「ゴリラの横顔」そっくりだ。その横顔の目の部分に相当するところが大地震で剥落した=写真。せっかくのいい顔が台無しである。

阿武隈の山里をグルッと巡った日(6月8日)、田代(外門)と牛小川を分かつ「田牛橋」の手前で車外の空間線量を測ったら、0.314マイクロシーベルト/時だった。さらに外門の集落へと駆け上がり、交差点の手前で測ると0.443。私は、まあこんなものだろう、という感想をいだいた。

ときに、人は数値に鈍感になる。心身の衛生のためには、その方がいいときもある。心配だったのはその先、外門の集落を抜けると、林道はスカイラインを縫うように走る。案の定、峠での数値が高かった。そのことを12日に書いたのだった。

ついでだから、常葉町で測った線量も記しましょう。陣場(「アカジャリ」の上)0.256、元坊0.200、七日市場0.191、久保0.179。少なくとも私が測った個所では「ホットスポット」はなかった。以上、補足報告です。

1 件のコメント:

菊地 さんのコメント...

匿名で投稿した者です。
田代及び常葉の線量、非常に詳細なご報告で本当に感謝しております。ひとまずは安心しました。まことに勝手ながらこちらのブログをフェイスブックで紹介してしまいました。
ありがとうございました。中町在住、菊地でした!