2011年6月20日月曜日

シャプラニール総会


シャプラニール=市民による海外協力の会の総会がおととい(6月18日)午後、東京都新宿区・早稲田奉仕園で開かれた。カミサンが会員になっているので、道案内を兼ねて同行した。私はいちおう、月々1,000円を自動引き落としで寄付するマンスリーサポーターになっている。オブザーバーとして総会を傍聴した。

シャプラは「東日本大震災」直後、初の国内緊急救援活動に乗り出し、茨城県北茨城市をとっかかりに、いわき市に事務所を開設して双葉郡広野町も視野に入れた支援活動を展開している。総会後にその活動報告が行われた=写真

大震災発生から100日の、この日。いわき市久之浜町では久之浜一小体育館で合同供養が、平・薄磯地区では豊間小体育館で合同葬が執り行われた。19日には薄磯の南隣・豊間地区の合同葬が同じ豊間小体育館で執り行われた。区切りの日の、東京での総会と活動報告だった。

シャプラは、3~4月にはおおむね救援物資配布、勿来地区災害ボランティアセンター運営支援、小名浜地区災害ボランティアセンター運営支援に力を入れ、現在は主に避難所から一時提供住宅などに入居が決まった被災者への生活支援プロジェクトを展開している。

鍋・フライパン・まな板・包丁・おたま・フライ返しといった調理器具一式を届ける活動で、そのためのスタッフ2人を地元から雇用した。調理器具も地元企業から調達している。すでに配送を完了したのは530件余。800セットは発注したという。津波で家が流された人、原発事故で双葉郡から追いたてられた人にはありがたい日常雑器の配布だ。

担当の職員たちは、現地の人たちを主役に立てながらも、物心両面で必要な支援と方針の共有をしている。それはシャプラが海外の現場で行っているやり方そのまま。ほんとうに人々の役に立つやり方はどこでも同じ――シャプラの中田豊一代表理事が、総会資料に記した文章の一部である。

シャプラの神髄は「粘り強く人々に寄り添う」だろう。前身の組織も含めて、この40年間、まったく変わらない考え方だ。そこに私は高い点数をつける。

会員は東北の被災地からやって来たというだけで、われら夫婦に温かい言葉をかけてくれた。旧知の会員とも再会した。懇親会では乾杯の発声に合わせ、「がんばれ、いわき」の掛け声が上がった。寄り添う精神の発露である。

懇親会に用意された食べ物は恵比寿「パレット」のスリランカ料理。「パレット」の関係者が紹介された。「実は私もいわき市出身なんです」。歓声がわいた。「どこ?」「平です、杉平(すぎだいら)です」。お城山の出身ではないか。その彼の店の料理を食べて、元気になって東京から戻った。

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