2011年7月9日土曜日

タクシーより「ひたち」が安い


先日夜、JR湯本駅前のすし屋で「ブッドレア会」の総会・懇親会が開かれた。いわき市内各地から50人余が参加した。「3・11」以後、顔を合わせるのは初めて、という人がほとんどだ。それぞれに無事を喜び合い、被災状況などを語り合った。

いわき駅=写真=から湯本へと電車に乗って出かけた。常磐線を利用するのは1年ぶりだろうか。4月、6月と東京へ行ったが、それは高速バスを使ってのこと。内郷、湯本と2駅だけの乗車だが、多少は“旅”の感覚にひたれるところがいい。電車にはめったに乗らないからだろう。

車内広告はと見ると、「この夏は東北で涼もう」といった内容の、JRの中吊りポスターがあった。網棚付近に並ぶはずの窓上ポスターは、ケースががら空きだった。「3・11」の後遺症だろうか。

常磐線は今も久ノ浜―亘理間で運転ができないでいる。双葉郡では事故の遭った原発の近くを通る。このため、内陸部への線路移設も検討されているという。常磐線は、今度の「原発震災」で最も大きな打撃を受けた。

さて、夜9時前には懇親会が終わった。湯本駅から自宅のある内郷へタクシーで帰るという知人と一緒に駅へ行き、ダイヤを見たら、いわき行きの普通電車は10時近く、その前、「スーパーひたち」が9時過ぎに止まる。

知人から特急で帰ることを勧められた。自動券売機の買い方を教えられる。湯本駅前からいわき駅前までだと、タクシーで3,000円以上かかるのが、「スーパーひたち」なら特急券・乗車券込みで1,000円にも満たない。タクシー代わりに特急を利用するという手があった。これは“発見”だ。

いわき駅から自宅まではおよそ1,500円。湯本駅から自宅までタクシーを飛ばすとなると、5,000円以上かかるだろう。それが、半分以下に抑えられたのだ。すっかり得をした気分になって、9時半には帰還した。

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