2011年9月22日木曜日

台風襲来


台風15号が東海地方に上陸し、北東へ進んで福島県の浜通りを直撃した。いわきへはきのう(9月21日)の宵には到達したらしい。やがて南相馬市あたりで海へ抜け、今朝は北海道の東沖に位置しているようだ。

きのうは朝から大雨になった。土砂降りになったかと思うと小やみになり、またドッと降る。その繰り返しだった。

午後4時前、土砂降りの道路を見ていたカミサンが「何か変な音がする」と、気になることを言う。言われた場所を見ると、歩道側溝だ。側溝の中で「ゴボッ、ゴボッ」という音がしている。側溝ぶたのすき間から、雨水が猛烈な勢いで流れているのが見えた。

わかった! 道路中央に埋設されている下水道管に側溝から雨水が流れ込んでいる、その音だ。

昨年6月16日朝、局地的な豪雨に見舞われて家の前の歩道が冠水した。たまたまこれを目撃した前区長さんが区の役員会に諮り、冠水防止のための雨水マス設置を市に要望した。市が現地調査をし、業者とも工法を話し合った結果、今年1月、松が明けるとすぐ工事が行われた。工事は一日で終わった。

車道だけ掘り返したところをみると、側溝の壁に穴をあけ、車道中央の下にある下水道管と直結する方法が取られたようだ。それでも十分対応できるとみたのだろう。

昨年6月16日の雨量は平で計51.5ミリ、1時間当たり最大25.5ミリだった。きのうは次第に雨脚が強まり、午後5時の1時間あたりの雨量は冠水した6月の最大雨量と同じ25.5ミリだった。歩道はそれでも冠水することはなかった=写真

わが家の前の歩道は車道より低い。冠水すると水深は15センチくらいになる。こうなると水の流れは速い。大人でも踏ん張らないと歩けない。通学路でもある。小学校の低学年生では足を取られてしまうだろう。側溝から下水道管に直結した効果は大――と思ったのは、しかしそこまで。

午後6時近くになると、側溝から雨水が歩道にあふれ始めた。雨脚も一段と強まった。

これがピークだったらしい。午後6時の1時間あたり雨量は32ミリと最大になったあとは、雨がやみ、風だけになった(このころ、台風の目に入ったか)。7時前には庭木のアオマツムシが鳴きだした。

午後9時前。再び側溝から下水道管へと雨水の吸い込まれる音が聞こえるようになった。「ゴボッ、ゴボッ」ではなく「ゴゴゴゴ」である。落下するような音だ。側溝の水位が下がったのがわかる。床下浸水の懸念は消えた。ホッと一息ついた午後10時半過ぎ、今度はグラグラッと来た。日立市で震度5弱、いわきで震度3.茨城県北部が震源地だった。
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今朝、いつものコースを散歩した。夏井川の水かさは増していたが、思ったほどではなかった。高水敷まで冠水したものの、堤防天端ギリギリまで迫るような大水ではなかった。ただし、流木、ササダケ類、発泡スチロール、プラスチック……と、置き土産の量はすごい。

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