2011年10月19日水曜日

街なかコン


いわき市の中心市街地でもある平で10月15、16日、街なかコンサートが開かれた。初日は日中、あいにくの雨。2日目の日曜日は天気も回復し、美術館と画廊をめぐったあと、街の中をぶらついた。

いわき駅前再開発ビル「ラトブ」2階に被災者のための交流スペースができた。NGOのシャプラニールが運営している。常駐スタッフが所属するロックバンド「ザ・ストライプス」が街なかコンに名乗りを上げた。初日の午後4時すぎから「バー クイーン」で演奏するというので、出かけた=写真

バンド紹介欄にこうあった。「西東京市の学童倶楽部の保護者を中心に集まったロックバンドです。オリジナル曲を、作った本人が歌うという自己責任制がウリ。子供たちへの想いや社会へのメッセージなどを熱く歌い上げます」

メンバーの話では、4年前に結成された。当日、家族ともどもやって来て、常駐スタッフと合流した。

シャプラの常駐スタッフはドラムをたたき、ストリートチルドレンをテーマにしたオリジナル曲「冷たい雨」などを歌った。かつて駐在したネパールでの体験がもとになっている。女性はわが子への愛を切々と歌った。私小説ならぬ「私ソング」という言葉が思い浮かんだ。アットホームな雰囲気ながら、言うべきことは言う社会派ロックバンド、といったところか。

学童倶楽部という、限られた世界のなかに、それなりのウデとノドを持った保護者がいてロックバンドを組む――人間のるつぼの東京ならではの出会いか。本職のほかに、エネルギーを注入できる余技があって、仲間がいる。すてきなことだ。

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