2011年11月2日水曜日

屋根瓦取り換え


平屋から一部2階建てに増築したときの瓦屋さんが、先日、顔を見せた。平屋部分の瓦が一枚割れているのに気づく前だった。大震災で傷んだ瓦屋根を修繕する仕事が一段落ついたのだろうか。かつての顧客の家を回って状況を確かめているようだった。連絡先の書かれたチラシを置いて行った。

「雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ、大切な住まいの静かなガンバリ屋、屋根。屋根のこと考えたことありますか。小さな悲鳴をあげているかもしれません。その声に気づいてあげて下さい」。瓦屋さんが来て、何日もたたなかった。「小さな悲鳴」に気づき、チラシに書かれていた電話番号を押した。

きのう(11月1日)午後、瓦屋さんがやって来た。増築時に屋根瓦をふいたあと、瓦屋さんが何枚か同じ瓦をもってきた。なにかあったときの予備として保管しておくように、という配慮だった。離れの軒下に置いておいた。それが生きた。

瓦屋さんは2階の物干し場から屋根に移ると、割れた瓦をいとも簡単にはがし、上の瓦をすこし持ち上げて予備の瓦をはめ込んだ。わずか1分ほどの作業だ。

2階部分はそこからではよくわからない。瓦屋さんはヘルメット、地下足袋、折り畳み式はしごを携えて物干し場に戻り、2階屋根の瓦のチェックにかかった=写真。瓦の損傷はなかった。ぐし(棟瓦)も無事だった。白く見える漆喰(しっくい)部分を塗り直したら補強効果が上がるという。見積もりを出してもらうことにした。

前日は、市の職員など2人が罹災証明の調査にやって来た。家の内外を見て回った。一部損壊か半壊のいずれかだろう。その翌日の瓦の交換になった。不思議なタイミングだった。

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