2011年12月19日月曜日

きょうは何の日?


半月ぶり、いや20日ぶりかもしれない、夏井川渓谷の無量庵へ行くのは。きのう(12月18日)朝、出かけた。菜園に生ごみを生める。三春ネギに追肥をする。来年のカレンダーを張る。要するに、年末の備えをする。それが目的。

無量庵があるのは、牛小川という小集落。家は10戸あるかないか、だ。1週間前の日曜日に放射線量の除染作業が行われた。連絡はきたのだが、東京に用事があって参加できなかった。区長さんに様子を聴きに行こうと県道を歩いていたら、その区長さんが後ろから車でやって来た。磐越東線牛小川踏切そばで話をする。「このへんでやったの?」「そう」

踏切を渡った先に掲示板がある。除染作業とは別に、市が行った牛小川の放射線量モニタリング結果が掲示されていた。住まいのあるところで毎時0.18マイクロシーベルト(地上10センチ)程度だった。わが無量庵の庭は0.35くらい。コンクリートと芝地の違いだろう。

無量庵で予定していたことをやると、もうヒマで仕方がない。少し昼寝をする。カミサンはその間も熱心に庭仕事を続けている。昼寝のあと、対岸の森へ出かけた。地上1メートルの空間線量を測る。やはり0.37くらい。森の中も、原っぱもそんなものだ。

いつも言っているのだが、いわきはハマ・マチ・ヤマの三層構造だ。今度の大震災では、ハマが大津波で壊滅的な被害を受けた。ヤマはどうか。マチに住む人間としては、気になるところだ。

川前の「山の食。川前屋」は冬の休業期間に入った。白菜を手に入れるために、そのまま道をさかのぼって田村郡小野町の直売所へ行った。途中、土砂崩れや路肩崩落、屋根のブルーシートなどを見た。ヤマはヤマで被災している。それをあらためて胸に刻む。

帰りは高速道を利用した=写真。磐越道の小野インターから常磐道の四倉インターまで飛ばした。一般公道だと帰宅まで1時間強かかるのが、40分ちょっとですんだ。料金はゼロ円だった。罹災証明も、運転免許証の提示もいらなかった。

帰宅前に、日曜日、いつもそうするように魚屋さんに寄って刺し身を買った。晩酌を始めたら、突然、カミサンが言った。「きょうは何の日?」。本人も忘れていたのに、ふと気づいたのだという。<きょうは日曜日だが>。カレンダーを見て、思わずカラ拍手をした。「誕生日おめでとう」なんていう年ではないし、そんなことをいう習慣もないので。

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