2012年3月22日木曜日

応急修理申し込み


津波の死者を慰霊する千人塚、少年時代に一時、四倉で暮らした明治の作家三島霜川、双葉郡の知的障がい者施設入所生の、千葉県からいわき海浜自然の家への“帰還”……。最近、四倉のことを調べたり、聞いたりすることが増えた。霜川の作品「ひとつ岩」の舞台となった海辺=写真=も歩いた。そうしたなかでの、いわき市四倉支所行きだった。

自宅が「半壊」の判定を受けたのに伴い、先日、市役所に出向いて国保税の減免や義援金支給などの申請手続きを済ませた。唯一残っていたのが「災害救助法に基づく住宅の応急修理」で、3月30日が申し込み受け付けの最終日。締め切りが迫ってきたことから、カミサンに急き立てられるようにして、きのう(3月21日)、市に申請した。

出かけた場所は窓口のある市文化センターではなく、四倉支所。なぜ支所へ? 平の人間なので、手続きは本庁・文化センターと思い込んでいる。カミサンが市の建築指導課に電話したら、文化センターは込み合っている、支所がお勧め、と教えられたのだという。

自宅から北の四倉支所に出向いて正解だった。その場で住民票と所得証明を取り、応急修理の申し込みをした。

コンクリートの基礎に亀裂が入った。道路側に少し沈んでもいる。それで、2階の部屋も床が沈んでいる。大型車が通ると、ドンと家が揺れる。3・11から日がたつにつれて揺れる回数が増えたような気がする。

それらを修理するために工事業者に見積もってもらい、内容を確認したあと、業者が市に見積書を提出する。要するに、市が業者に依頼し、一定の範囲内で応急修理をするという建前の制度だ。

工事代金はどこまでやるかによって変わってくるだろう。仮に100万円かかるとして、限度額52万円は市から直接、工事業者に支払われる。被災者はその残りを負担することになる。

3月も下旬になって、ようやくすべての申請手続きが終了した。帰りは、津波の直撃を受け、近くに設けられた大型テントで仮営業中の「道の駅よつくら港」へ寄って、野菜やら漬物やらを買った。せめてもの応援買いのつもりで。

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