2012年3月23日金曜日

花巡り


小名浜特別地域気象観測所(旧小名浜測候所)の梅が開花した。小名浜まちづくり市民会議が発表した。きのう(3月22日)のいわき民報で知った。測候所が無人化になって以来、同会議が市内在住の気象庁OBの協力を得て、梅と桜(ソメイヨシノ)の観測を続けている。

東北で真っ先に春が訪れるいわき市。それを裏づけるのが、生物季節観測だ。小名浜測候所が梅や桜の開花、ウグイスのさえずりなどの生物季節観測を続けていたからこそ、胸を張ってPRできた。測候所が無人化されてから、人間の目と耳による生物季節観測ができなくなった。で、梅と桜については同会議が観測を引き継いだ。

記事によれば、梅の開花は昨年より30日、平年より32日遅い。昭和28年の観測開始以来、2番目に遅い。これは、いわば公式記録につらなる準公式記録。個人的な生物季節観測となると、30日どころではない。わが散歩コースの梅たちを見る限り、平年よりまるまる2カ月は遅れている。

きのう朝、散歩コースは花巡りコースになった。畑のそばの梅は五分咲き、民家の庭の梅は七分咲き。別の民家の庭ではジンチョウゲの開花を確認した。その近くの民家では道端にヤブツバキが落花していた。「光の春と空気の冬」ではなく、「光と空気の春」を感じる穏やかな朝だった。

朝食後、生ごみを埋めに夏井川渓谷の無量庵へ車を走らせた。高崎(小川)の県道沿いにある梅が満開になっていた。その屋敷の梅は、暖冬なら1月には開花する。ここも2カ月ほど遅いのではないか。

夏井川の梅前線は高崎の上流、江田(小川)には到着したが、無量庵のある牛小川(小川)はまだつぼみ。代わりに溪谷ではマンサクとアセビが咲きだした。フキノトウもようやく頭を出して小花を付けている。花を求めてやって来たのは二ホンミツバチだろう=写真

わが家のある神谷(平)は標高5メートルほど、牛小川は同200メートルほど。その違いはやはりある。牛小川のジンチョウゲはまだつぼみが小さく硬い。

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