2012年3月24日土曜日

「ぶらっと」、4月移転


被災者のための交流スペース「ぶらっと」が、いわき駅前再開発ビル「ラトブ」2階からいわき駅の東、「イトーヨーカドー平店」2階へ移転する=写真。「ぶらっと」は「シャプラニール=市民による海外協力の会」が運営している。ヨーカドーへ移っても運営主体は変わらない。

ラトブでの「ぶらっと」は3月30日正午まで。そのあと撤収・引っ越し作業に入り、4月1日午前10時にイトーヨーカドー平店で再スタートする。

シャプラは、もともとはバングラデシュやネパールなどで活動しているNGOだ。すでに40年の歴史がある。それを始めた一人がいわき出身の私の同級生。その縁で私ら夫婦はシャプラとつながってきた。

シャプラは3・11後、初めて国内支援に入った。北茨城での緊急支援活動を経ていわきへ北上し、以後、いわきを拠点にさまざまな支援活動を展開している。

この1年、なにをしてきたかはシャプラのHPに詳しい。いわきでの活動をつかず離れず見ている人間として、たまに手伝ってくれと言われる“半当事者”として、シャプラがいわきで実施してきたことは、掛け値なしに「ありがとう」である。

具体的には①災害ボランティアセンターの運営支援・コーディネート②一時提供住宅への入居が決まった被災者への調理器具セットの提供③夏休みのスクールバス運行支援④物資無料配付会――など。シャプラのテーマ「取り残さない」に沿った活動だ。

その延長で、シャプラは昨年10月9日、ラトブに交流スペースを開設した。いわきの被災者のみならず、双葉郡などからいわきへ避難している人たちも足繁く通うようになった。その「ぶらっと」がヨーカドー平店に移るわけだから、戸惑う人もいるに違いない。が、駅から歩いて何分だろう。5分? 10分? そんなところだ。

ラトブにしろ、ヨーカドーにしろ、一種の「企業メセナ」としての協力が交流スペース開設につながった。そういう認識を胸に秘めつつ、新しい「ぶらっと」へもちょくちょく顔を出すことにしよう。

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