2012年4月2日月曜日

アイデツツモウ


3・11まであと2日、という3月9日金曜日の朝、NHKテレが定番の「NYスタイル」で、ニューヨークに住む母親らの支援活動を取り上げた。被災地の子どもたちが描いた絵をデザインしたラッピングペーパー(包装紙)を買うことが支援になる、その支援の輪が広がっている、というものだった=写真

もしかしてこれは「いわき発」だ。「アイデツツモウ」活動の第二弾だ。ニューヨークからいわきへと主婦のつながりを逆にたどれるはず――。後日、いわきで活動している本人に確かめたら、その通りだった。

インターネットで知りあったいわきの田中由里子さんと横浜の阿部知子さん、ニューヨークのフィッツジェラルド富沢直子さんら3人の主婦が、ニューヨークのデザイナー石田美沙子さんを加えて「アイデツツモウ」プロジェクトを立ち上げた。

第一弾は、クリスマスラッピングペーパーの販売だった。3・11の津波で壊滅的な被害を受けた久之浜第一幼稚園(いわき)を支援するため、園児の描いたサンタや雪だるまの絵をデザインしてクリスマス用の包装紙にし、国内とアメリカで販売した。印刷費用を除く益金約17万円が後日、同幼稚園に寄付された。

第二弾としては、原発事故のために避難生活を余儀なくされている東洋学園(富岡町)の知的障がい児と、自閉症児を中心とした家族の会スマイル(大熊町)の子どもたちの絵をデザインした包装紙、ポストカードなどを販売している。これがNHKの「NYスタイル」で紹介された。

田中さんは被災者のための交流スペース「ぶらっと」が発行する「ぶらっと通信」の編集ボランティアでもある。そのミーティングの席で知りあった。

クリスマス用の包装紙のときには、尋ねられるままに地元いわきの印刷所を紹介した。東洋学園の子どもたちの存在は、私のブログで知ったという。「スマイル」の存在は「ぶらっと」の利用者、そしてボランティアの大熊町の女性から教えられた。田中さんの活動の根っこの一つに「ぶらっと」があった。

第二弾の包装紙、ポストカードはいずれも1枚80円。第一弾同様、益金は東洋学園とスマイルに寄付される。ネット販売もしている。詳しくは田中さん(080・6055・7484)へ。

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