2012年5月27日日曜日

野良ガモ?


野良犬、野良猫。それと同じ野良ガモ?=写真。アイガモだと思う。散歩コースが一部、三面舗装の水田の排水路と並行する。「三夜川」という。田植えどきの今は水がたっぷり流れている。そこを3羽、ときに4羽がガアガアいいながら泳いでいる。人間が姿を見せても飛び立たない。いや、アイガモだから飛べないのだろう。

大きく夏と冬とに分けると、冬場は姿を見ない。三夜川は底が見えるほど水量が下がる。アイガモはそんなところではよたよた歩くしかない。水のない冬場はいったいどこで過ごしているのか。誰かが飼っていて夏場だけ放す? ないわけではないが、そういう人は寡聞にして知らない。

昨年の7月早朝、陸の上で彼らを目撃した。マンションと三夜川の間の草むらで夜を過ごしたのだろう。マガモの雄の羽毛をしたのが3羽、地味な雌の色合いをしたのが1羽、計4羽が座り込んでいた。

両岸には金網、マンションの敷地境界にも金網が張られ、すぐそばの小さな橋には鉄柵が設けられている。いわば屋根のないケージの中で休んでいるようなものだ。橋の下へと空堀がもぐりこんでいる。そこを利用して川へ降りたり、陸へ上がったりしているのだろう。脇を車が通る。たまに人が通る。灯台下暗し。人間は4羽に気づかない。

4羽はこの1年近くを無事に生き延びた。にしても、三夜川は三面舗装の大きな側溝のようなものだ。上がって来られる石段があるわけではない。夜は陸の上で休むとすると、少しは飛べるのだろう。

彼らの移動範囲は相当広いようだ。この二、三日は川をのぞいても、どこにも姿がない。ともあれ、昨年会い、今年また会って、少し愛着がわいてきた。この4羽もわが区内の「隣人」にはちがいない。

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