2012年7月13日金曜日

井戸水2リットル


ときどき、いわき民報にいわき市内の井戸水の放射線量結果が載る。なんとなく気になっていた。夏井川渓谷(小川町上小川字牛小川)の無量庵では井戸水を使っているから。

火曜日(7月10日)夜、牛小川の区長さんから電話がかかってきた。――井戸水の放射性物質を市が測定する。ついては、水2リットル=写真=を用意するように。いよいよきたか。7月12日の午前中に採水して正午までに市の小川支所へ届ける「期日指定」だ。

きのう、朝食をとるとすぐ、牛小川へ出かけた。9時前、無量庵に着いた。区長さんが待っていた。手渡されたチラシ(表題「放射性物質の測定を行う井戸水等のとり方について」)を急いで読む。

「お気をつけいただくこと」「「用意するもの」「水のとり方」「提出について」の4項目について、事細かに書かれている。

「水のとり方」は次の通り。①水をとる直前に、蛇口から水を3分間ほど強く出しつづけてください②手指を水でよく洗ってください③ペットボトルの中を水で3回以上すすぎ洗いしてください④ペットボトルに水をとります。空気が残らないように満杯にします⑤とり終わったら、ペットボトルのふたをしっかりと閉めてください――。

残る二つ。⑥水をとった時刻を覚えておいてください⑦水を入れたペットボトルは、いわき市指定ごみ袋に入れて、空気を抜いて軽く口をしばってください。

とんぼ返りで支所へ寄る。住所・氏名・電話番号・採水時刻などを書きこんだ調査票とともに水を提出する。区長さんから託されたもう1軒の水も一緒に。

結果は、来週には出る。郵送されるという。後日、測定値・地区名(小字名)・採水日時・水源の種類(浅井戸・深井戸・湧水・沢水)が公表される。望むところだ。こうして少しずつ身の回りのデータが蓄積されていく。汚染の濃淡が数字となって頭に刻まれる。

そういえば、若い仲間は道路の空間線量を移動しながら測定する「放射線情報共有マッププロジェクト」というものに参加している。海岸部、市街地、山間部と、休日にはいわき市内を走り回っているらしい。これもまた市民レベルの「見える化」事業の一つだろう。

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