2012年8月17日金曜日

精霊送り


きのう(8月16日)早朝、精霊送りが行われた。といっても、いわき市の場合は決められた場所に盆の供物を納めてもらい、決められた時間に収集車が回収に来る、という方法を取っている。環境保全対策のためで、わが区内会も県営住宅集会所前に斎場を設けた=写真

段取りがある。あらかじめ役員会で6時台はだれ、7時台はだれ、8時台はだれと、立ち会う役員を割り振っておく。前日夕方には、斎場をつくる。周囲の草を刈り、四隅に竹を立て、縄を張り巡らせて、杉の葉とホオズキを交互にはさむ。その中に細長い座卓を三つ並べてブルーシートをかぶせ、供物の置き場とする。

当日は焼香台をととのえ、ロウソクに火をともし、線香を用意して住民が納めに来るのを待つ――はずが、受付開始時間の6時にはもう供物が納められていた。夜が明けて間もなく、涼しいうちに、とやって来たのだろう。

実際、容赦なく朝日が照りつけた。風はない。たちまち汗だくになる。そばの木でミンミンゼミが鳴く。7時台担当の役員が来て「よけい暑く感じるね」。早朝だというのに、熱中症を警戒しながらの立ち会いになった。

昨年は前日、周囲の草を刈っているうちにアシナガバチに刺された。おととしは別の人が同じく草刈り中に刺されてひどい目に遭った。今年は、幸いハチの巣はなかった。

7時台の役員さんに立ち会いを託し、自宅で朝食をとったあと集会所へ戻ると、斎場はきれいに片づけられていた。収集車が予定より早くやって来たのだという。集会所の中で「精進あげ」が行われた。収集車は年によって回る順序を変えるのか、それとも供物の数が少なかったのか――しばらく茶飲み話をしてから散会した。

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