2012年8月29日水曜日

雨量13ミリ


夏井川の堤防そばにある民家の畑。サトイモのうねの間に水がたまっていた=写真。うねも濡れて黒い。畑の一角にある水道栓からホースが伸びていた。雨は期待できない。水道を使って灌水したのだろう。

野菜には、土壌の乾燥に強いものと弱いものがある。裏を返せば、湿潤に強いものと弱いもの、ということになる。

サトイモは高温多湿を好む。乾燥には弱い。キュウリやナスもそうだ。うねの乾燥を防ぐために敷き草をする。それでも足りないときには灌水してやる。ネギは逆に湿潤に弱い。根腐れを起こす。川の下流域にネギの産地が多いのは、土壌が砂質で水はけがよいからだ。

その民家の庭先の畑は自家消費用だろう。通路をはさんだサトイモのうねの反対側にネギのうねがある。水やりの有無がはっきりしている。

夏井川渓谷の無量庵で家庭菜園を始めたころは、面白がっていろんな作物を育てた。たいがい2株、多くて4株程度の少量多品種栽培だ。サトイモ、キュウリ、ナス、サヤエンドウ、ソラマメ、オクラ……。トマトは見事に失敗した。週末だけの手抜き栽培では無理。二度とやらないと決めた。生ごみを埋めるとミニトマトが芽生える。それは育てる。

話がそれた。野菜によって乾湿に強い・弱いがあるのは、出自(原産地)が影響しているのではないか。ネギは中国奥地の乾燥地帯、サトイモは逆にインド東部~インドシナ半島あたりの高温多湿地帯がふるさと。強い・弱いがDNAに組み込まれているのだろう。

今年8月のいわき(小名浜)の総雨量はきのう(28日)現在、13ミリ。平年値135ミリのおよそ10分の1だ。サトイモは悲鳴を上げている。ネギもいつまで持ちこたえていられるやら。

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