2012年9月14日金曜日

アレチウリ


北米原産のアレチウリが夏井川の堤防を覆うようになった。同じつる性植物のクズを組み敷くように繁茂している=写真。皮肉なことに、日本ではアレチウリが、アメリカではクズが猛威をふるっている。

アレチウリは輸入大豆にまぎれて日本に侵入したそうだ。夏井川の堤防を散歩するようになって、この侵略的外来種が点々と群生しているのを知った。大水で種が下流に運ばれる。鳥が種を食べて、フンとともに周辺にまきちらす。それで生息域を広げているらしい。

クズは、アメリカでは最初、緑化・土砂流失防止用などに利用された。2005年3月号の「ナショナルジオグラフィック」で<侵略しつづける特定外来生物>を特集した。その米国編でクズが取り上げられた。

アメリカのニューディール政策最大の事業である「テネシー河谷開発(TVA)」でも、ダム堰堤の土砂流失防止用にクズが利用された。推奨策が裏目に出た格好だ。

先日、夏井川渓谷の無量庵でクズが繁茂している話を書いた。アレチウリはその上をいく。樹木がアレチウリにすっぽり覆われると、光合成ができなくなったり、風通しが悪くなったりして枯死する。夏井川の堤防を散歩しながら、いずれ本格的な除去作業が必要になってくるかもしれない――そんなことを思う。
           ×   ×   ×   ×   ×
あす(9月15日)から20日までの6日間、ブログをお休みします。還暦になって始めた同級生との“修学旅行”を楽しんできます。

0 件のコメント: