2012年9月2日日曜日

ハクビシン昇天


早朝の散歩はいつも、旧国道~常磐バイパス終点(草野の森)~国道6号(横断)~夏井川堤防~国道6号(中神谷の歩道橋)~旧国道と、わが家を起点に一周するコースをとる。草野の森を過ぎて6号に出たら、動物が死んでいた=写真。タヌキかと思ったが、鼻筋が白く、尾が長い。ハクビシンだった。

旧国道の両側には住宅が密集している。中に一部、畑が残る。国道から堤防の間には昔からの畑が広がる。家々が立ち並ぶ。要するに、自然も残るが人間の暮らしが色濃くにじんでいるところ。畑あり、ごみ集積所あり、ねぐらになりそうな物置・住宅ありで、ハクビシンには格好の生息環境なのだろう。

夜行性のために、ハクビシンにお目にかかることはまずない。ましてや野生動物にはうといから、死骸を見て初めてハクビシンの生息を知ることになる。

今はスペインに戻った草野弥生さんの実家(内郷)のレンガ造りの蔵にも、ハクビシンが巣食っていた。

3・11からちょうど1カ月後、4・11の直下型地震で被災し、草野家では母屋などを解体せざるを得なくなった。救出できる民具がないか――カミサンが草野さんと蔵の2階に上がったら、フンだまりがあった。ハクビシンは木登りが得意だという。蔵のそばに梅の木があった。その木を伝って侵入したか。

ハクビシンの行動範囲は広い。雑食性で、えさには事欠かない。カラスがスイカをつついた話を書いたが、こんなことも考えられるのではないか。昼はカラスがスイカをつつき、夜はハクビシンが前脚を入れて果肉をかき取る。だから、たちまちスイカは破裂したゴムボウルのようにペシャンコになったのだと。

鳥、虫、魚、アブラコウモリ(イエコウモリ)、トカゲ、ジムグリ、ネズミ、アマガエル……。身の回りで見かける生物に、死物(しぶつ)のハクビシンが加わった。
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9月に入って待望の雨。昨夜(1日)は少し。けさは6時前から。いわき市議選(きょう告示)が雨を呼んだ?

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