2012年11月25日日曜日

カンボジアのスズメ


シェムリアップのレストランで昼食をとったあと、店の前で専用バスを待っていたら、そばの広告塔にスズメがやって来た=写真。ネオンらしいのだが、カバーが壊れている。中に巣があるのだろう。カンボジアにもスズメがいる――妙な感慨にひたりながら思ったのは、スズメとイエスズメのどちらか、ということだった。

60歳になって、10代後半を一緒に過ごした同級生たちと海外旅行を始めた。北欧、台湾、そしてベトナム・カンボジア。圧倒的に多い観光情報に留まるな、周りの植物・鳥・キノコも意識して見よ――自分に言い聞かせて、すぐそばの自然にカメラを向けてきた。

北欧のキノコ(店で売っているアンズタケ以外は特定できず)、鳥のコクマルガラス、カササギ、イエスズメ。台湾の鳥・ペタコ(シロガシラ)、街路樹のハクセンソウ(白千層)。そして、ネギ。ネギは台湾も、ベトナムも葉ネギだった。東南アジアは葉ネギの食文化であることが、道路沿いの畑からわかるのだった。

さて、カンボジアの自然だ。遺跡に根を生やしたガジュマルは逆に人を引きつける観光資源になっていた。

人々の暮らしのそばにある小さな自然はどうか。雨に降りこめられたこともあって、つぶさに眺める余裕はない。その中で目に入ったスズメだ。スズメはほっぺたが黒く、イエスズメは白い。撮った写真を拡大してみると、日本のスズメと同じようにほっぺたが黒かった。そんなことがわかるだけでなにかいい気分になるのだった。

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