2012年11月29日木曜日

カラスの親指


またまたカラスの話で恐縮だが、この鳥はとにかく人間の上をいく。「燃やすごみ」の日に、わが家の前のごみ集積所に舞い降り、ごみ袋をつついて生ごみを食い散らかすようになった。少し離れた隣の集積所も、カラスの格好の“えさ場”だ。毎回、群れをなして舞い降りる=写真

「プラスチック容器類」の日は、生ごみは出ないから大丈夫と高をくくっていた。が、この日にも舞い降りてごみ袋をつつくようになった。歩道に散乱した「プラスチック容器類」を見ると、食べかすがついているようなものばかり。どちらかというと、これは「燃やすごみ」として出した方がいいものだ。

週2回の「燃やすごみ」どころか、週1回の「プラスチック容器類」までカラスに襲われる。カラスの記憶力と、ごみネットのすきまを狙ってつつくくちばしの正確さには驚き、あきれて、怒る前に力が抜ける。

朝7時過ぎから“たたかい”が始まる。<カラスめ、カラスめ>とぶつぶついいながら、左手にごみ袋、右手に庭ぼうきをもって、散乱したごみを片づける。おかげで、集積所のそばで集団登校のグループを待つ小学生の姉妹とはあいさつしあう仲になった。

ところで――と、話題を別のカラスに変える。映画「カラスの親指」がポレポレいわきで上映されている。どんな内容かは知らない。急にテレビのワイドショーで取り上げられるようになった。それで「カラスの親指」に興味を持ったわけではない。理由は別にある。

カミサンの同級生から電話がかかってきた。別の同級生からのはがきに、息子が「カラスの親指」の監督をしたので、みなさんにお伝えください、とあった。それで、電話をかけたのだという。

監督は伊藤匡史(ただふみ)さん。母親を介していわきにゆかりがある、ということになる。「カラスのくちばし」のいたずらはよろしくないが、「カラスの親指」はどんなだろう――久しぶりに映画館へ足を運んでみようか、などと思っている。

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