2013年1月24日木曜日

また自損事故!


間もなく正午、という時刻――。茶の間でテレビを見ていたら、表の方で突然、重機のようなエンジン音がした。ガシャッという鈍い金属音も飛び込んできた。やがて近所から帰ってきたカミサンが、家の前で事故が起きたことを告げる。

慌てて表に出ると、向かいの家のブロック塀に乗用車が接触していた=写真。重機のようなエンジン音は、斜めに縁石をまたぎ、歩道をふさぐようにして塀にぶつかったときの音だった。車には4色のクローバーマークが張られていた。

運転していたのは80代と思われるおばあさんだった。おばあさんの話では、わが家の隣のコインランドリーへ洗濯に来た。途中で車に乗り、道路へ出て右折しようとしたら曲がりきれずに縁石に乗りあげたらしい。車の左前部が塀にめり込むようにへこみ、タイヤもパンクしていたところをみると、アクセルの踏み込みがかなり強かったのではないか。

おばあさんは時折、胸をさするようなしぐさをした。ハンドルで打ったという。近所の人が救急車を呼ぶというのを断ったので、「必ずあとで医者に診てもらってくださいよ」と念を押すと、うなずいた。

おばあさんは高齢のために自分の車を手放した。で、ご主人の車でコインランドリーにやって来た。たまたま自転車で事故の現場を通りがかり、事故をご主人に伝えに行った近所の人が、自分の車にご主人を乗せてやって来た。ご主人も高齢のために事故の現場まで歩いてくるのが容易ではないのだった。

お年寄りの自損事故は2011年9月にも起きている。近所の郵便局から出てきた車が左折しきれずに反対車線の縁石に乗り上げ、歩道を暴走してコンビニ前の電柱にぶつかって止まった。このときもアクセルの踏み込みがきつかったのが原因と思われる。

どちらの事故でもけがをしたのは、運転をしていたお年寄り本人だけ。事故に巻き込まれた人がいなかったのは幸いだった、というより偶然だった。

1 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

これからは高齢者向けに電動ミニカーが普及しますよ。
いくら数を売るためとはいえ高齢者に普通車は荷が重すぎます。
都心でも、船堀でおなじく高齢者がアクセル制御できずに暴走した物損事故がありました。