2013年4月3日水曜日

津波標識


わが家から車で国道6号を北上すること10分余り、右手にいきなり四倉海岸が見えてくる。隣接する港の一角に「道の駅よつくら港」がある。たまにドライブを兼ねて買い物をしたり、昼飯を食べたりする。

日曜日(3月31日)に出かけると、道の駅の手前、6号沿いに新しい標識が立っていた。上から順に「東日本大震災/津波浸水区間/ここから」とあり、裏側の標識は「ここから」が「ここまで」になっていた=写真

磐城国道事務所が3月下旬に立てた。「津波浸水区間起終点標識」というらしい。北上する下りの車からみるとそこから津波が押し寄せた区間に入る、南下する上りの車からみると津波が押し寄せた区間がそこで終わる――という意味になろうか。

一帯は3・11に津波に襲われ、道の駅をはじめ6号沿いの民家が大破した。その後、ガレキは撤去され、道の駅もリニューアルオープンをした。

「津波標識」を見た瞬間、<そうだった、このへん一帯が津波に襲われたのだ>。震災の記憶がよみがえった。

そこがポイントらしい。磐城国道事務所のHPによると、道路利用者(車両・歩行者)が日頃から津波を意識し、避難行動の目安になるように、標識を設置した。天災は海からやってくる。津波標識はその教えでもある。

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