2013年7月26日金曜日

ゴイサギ

いわき市内郷の白水阿弥陀堂は南と東西を池に、北と東西を山に囲まれている。境域に入るには池の手前、白水川(新川)に架かる阿弥陀橋を渡る。きのう(7月25日)夕方、橋のたもとで知人と話をしていたら、ゴイサギがふわりと川に舞い降りた=写真

黄色い脚、オレンジ色の目、後頭部から延びた白い冠羽、藍色の背中と白っぽい腹。カラス大でずんぐりしている。そろりそろりと川を歩き、草むらの上に止まってじっと流れを見つめている。距離にしてざっと10メートルだろうか。知人と話をしながら、目はゴイサギにくぎづけになった。

日中、夏井川の堤防を行き来することがある。アオサギやコサギは普通に見られる。が、ゴイサギには出合ったことがない。ゴイサギが活動を始める夕方には家にこもっている。当然といえば当然だ。別名、「夜烏(よがらす)」。夜、「クワッ」と一声鳴いて家の上空を飛んでいく。そのときだけ、図鑑で見た姿が思い浮かぶ。

阿弥陀橋のたもとに立つ前、白水川の上流にある「みろく沢炭鉱資料館」の駐車場にいた。「カナ、カナ、カナ、……」。今年初めてヒグラシの鳴き声を聞いた。何匹も鳴き交わしているようだった。住人に聞くと、1週間ほど前に鳴きだした。ヒグラシは森にすむ。朝晩うるさいくらいに鳴き交わす、といわれても、街に住んでいる人間にはよくわからない。

駐車場ではニイニイゼミも鳴いていた。わが家の庭のカキの木でもつい先日、ニイニイゼミがかすかに鳴いた。いよいよ夏のいのちが充満しつつある。

0 件のコメント: