2013年8月14日水曜日

線香花火

日曜日(8月11日)夜、家の向かいの広場で知人らと花火を楽しんだ=写真。盆帰省中の近所の若者も加わった。

知人はいわきで支援活動を展開しているNPOの職員だ。わが家の近所に宿舎がある。奥さんの休みがとれたので、中2の娘さんとともに、急きょ、東京からやって来た。8~10日と、前日まで東京発着で3回目の「みんなでいわき」ツアーが行われた。知人は“ツアーコンダクター”をつとめた。“とんぼ返り”だ。

小6の娘さんの記憶がある。東日本大震災から3回目の夏。奥さんと娘さんには、3回は会っているか。盆帰省の時期に一家でいわきで休日を過ごす、その気持ちがいわきの人間にはうれしい。

娘さんはあまり父親とは話さなくなった。当たり前だ。そういう年になったのだから。そのへんは、父親としては寂しいものがあるのだろう。娘さんのためにいい思い出を、というのは親心だが、娘さんは逆に親を思い、親の思い出をつくってやっているのだ、そこまで育ったのだ、ということを話した。

花火がそうではないか。大人も、子どもも楽しんでいる。私も久しぶりに線香花火を手にした。「オジサン、お久しぶりです」。すっかりいい若者になった元高校球児に声をかけられる。小さいときから顔を見ていても、彼と言葉を交わすのはたぶん初めてだ。

お盆は仏様だけでなく、生きた人間との再会の場でもある。孫たちは近すぎて「盆帰省」をしない。それが難だが。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...


倉本聰がテレビで話していた。
核家族になっておじいさん、おばあさんは孫の面倒を見られなくなり、人間を育てるといった大事な仕事もなくなってしまった。

おじいさん、おばあさんに育てられた子供とそうでない子供は一概には言えないが、思いやりや親切心といった心の持ちようは違うのではないか?

こういう私もおじいさんおばあさんの記憶はない。ふれ合える境遇はうらやましいと思う。