2013年8月23日金曜日

「まざり~な」

「まちの交流サロンづくり」プロジェクトが始動した。事業主体は3・11被災者を支援するいわき連絡協議会(通称みんぷく)で、目印になるステッカーのロゴデザイン表彰式が先日、小名浜で開かれた=写真

いわき市内で避難生活を続ける市民、相双地区の住民は3万人を超える。応急仮設住宅、雇用促進住宅、アパートなどの借り上げ住宅に住むが、時間の経過とともに地域で不安感や孤立感を深めている人が少なくない。

震災直後から市内外のNPOなどが救援活動に入り、今も継続している。そのNPOが中心になって「みんぷく」を立ち上げた。緊急支援から生活支援、そして心のケアへと、取り組む中身が変わりつつある。とともに、関心が薄れつつあるなかで継続支援のエンジンを大きくする、という意味合いもあろう。

交流スペース「ぶらっと」(シャプラニール運営)や「小名浜地区交流サロン」(ザ・ピープル運営)、「なこそ交流スペース」(なこそ復興プロジェクト運営)、「ぱお広場」(いわき自立センター運営)などが、避難者と市民を結ぶ拠点になっている。さらにきめ細かく、被災者の身近に――と始まったのが、「まちの交流サロン」づくりだ。

手前みそながら、わが家に「まざり~な」のステッカーが張ってある。カミサンの実家が米屋で、その支店に住んでいる。カミサンは店番を兼ねながら、地域の図書館「かべや文庫」を開いている。要は主婦の「しゃべり場」だ。近所のアパートや借家に住む避難者もやって来る。それで「まざり~な」を引き受けた。

そのチラシから。「いわきの町にずーっと住んでる人も、新しく住み始めた人もみんながなかよく交流できる場所として、まちの交流サロン『まざり~な』が始まりました。あなたの町のお店などに貼ってある丸いステッカーが目印! 買い物ついでに立ち寄っておしゃべりでもしていきませんか?」

ステッカーは、小学生から文字と笑顔の絵を募り、入選作品を組み合わせてつくった。ピンクの輪の中に個性的な文字と笑顔が浮かぶ。あつれきや対立ではなく、みんなが笑顔に――という願いがこめられている。

0 件のコメント: