2013年8月25日日曜日

夏祭り

旧神谷(かべや)村の高台に総合福祉施設「太陽の里いわき」がある。きのう(8月24日)夕方から、駐車場で夏祭りが開かれた。共催団体に神谷地区区長協議会が入っている。協議会の一員として顔を出した。「施設は地域との共生が一番大事」と夏祭り実行委員長があいさつのなかで延べた。それを裏づけるようなプログラムが展開された。

まず、ハワイアンショー・懐かしの昭和歌謡ショーが行われた。そのあと、地元の青年会による獅子舞=写真、じゃんがら念仏踊り、愛好会による踊りなどが披露された。抽選会と花火大会も行われた。回覧網を通じてチラシを配布したこともあって、施設利用者や家族だけでなく、一般の住民もたくさん訪れた。

神谷地区にはこれといった夏祭りがない。地区民も一緒に楽しめたら――そんな思いが区長協議会との共催というかたちになった。以下は、その感想。

ハワイアンバンドの「アロハロ―ガンズ」は、メンバーの多くが「老眼」世代だが、歌手はプロ級の中年男性。「昭和歌謡」の「ここに幸あり」(大津美子=昭和31年)「憧れのハワイ航路」(岡晴夫=同23年)「東京の花売娘」(同=同21年)などは知らないので、一生懸命覚えたという。

よその施設の夏祭りでグループサウンズの歌を披露する若者グル―プがいた。彼らもまたGS全盛時代には宇宙を漂うチリでしかなかった。「団塊の世代」はやがて、こうした若者たちに慰問される立場になるのだろう。昭和歌謡やGSの世界ではとっくに世代交代がおきている――それを実感した。

「アロハロ―ガンズ」の生演奏をバッグに、フラダンスも披露された。「レイモミ小野フラスクール」のメンバーが出演した。なかに2人、施設の職員がいた。被災者のための交流スペース「ぶらっと」のスタッフもソロを演じた。出合い頭の衝突のようなもので、あとで「なんでここにいるんですか」と言われた。人はいろんな顔を持っているものだ。

いわきのリズム、音――それはやはり、じゃんがら。青年会の踊りに合わせて幼児が体を動かし、掛け声をまねていた。いわきにはいわき独特のリズム・音がある。そのことを再認識する地域の夏祭りでもあった。

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