2013年8月6日火曜日

海よ!

千石船=写真=が入港した7月31日に引き続き、きのう(8月5日)も小名浜港へ行ってきた。

いわき・ら・ら・ミュウの店で売っている、とがった貝のブレスレット(私には「貝」ではなく「煮干し」にしか見えないのだが)を、カミサンが買った。100円だ。知り合いの若い女の子が気に入った。するとまた、何個か買ってほかの若い女の子にもあげることにしたらしい。女性の心理はなんとも……。

埠頭をひたひたとたたく波を眺めていると、いわきからちょっと北にある原発の汚染水に思いがめぐっていく。わが家の茶の間にいる今も、汚染水の行方が気になってしかたがない。海に流れ出ているという。海に流れ出ないように遮蔽措置を取ったら、地下水の水位が上がってきたという。地面からあふれでるのも時間の問題ではないのか。

石川啄木の歌集を開く。海をながめていたら、「東海の小島の……」の歌が思い浮かんだせいかもしれない。「大海(だいかい)にむかひて一人/七八日(ななやうか)/泣きなむとすと家を出(い)でにき」。啄木の泣きたい理由はわからない。が、福島県の浜通りの人間は今、原発汚染水のニュースに“一怒一憂”を繰り返している。

山が、海が、地球が汚される。海洋汚染の懸念が大きくなっている。「綱渡り」という言葉があるが、その綱が危ない、すり切れてブツリといきはしないかという恐れ。なにがなんでも手を打ち続けてもらわないと困る。「手も足も出ない」などといってくれるなよ、東電さんよ、国よ。あのとき以来の「そこにある危機」に、とがった貝以上に神経がとがる。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...


タンクに貯蔵されている放射能汚染水700基は地震で倒れないのだろうか? タンクの水は海へ流れ出ないのだろうか?

1日400トンの地下水は地震で90センチ地盤沈下した1号機から3号機までの原子炉建屋に流れ込む、その水圧で地面はさらに沈み、建屋もろとも水の中に、やがて海面になってしまわないのか?

4号機から出ている水蒸気は水位が下がって使用済み核燃料が燃えているのではないのか?

ガタガタになった3号機は次の大地震で倒壊の恐れはないのか?

格納容器に繋がっていた配管や計測器の穴は、だれがふさぎに行くのか?

わからない不安なことばかりです。