2013年9月12日木曜日

車の死角

週末の午後のひととき、6歳と4歳の孫をあずかった。というより、カミサンが父親とやって来た孫を引きとめた。上の子が「新発売のガンプラがほしい、パパは買ってくれないの」という。ガンプラ? ああ、ガンダムのプラモデルか。どこにも売っていないことを願っておもちゃ屋へ出かけることにした。

わが家は店舗兼住宅。孫たちは道路に面した店から入ってくる。私は裏側、住宅の玄関から出入りする。庭に車を止めている。下の子を抱いて車に乗せた。上の子は店から回って車に乗るという。ややたって、なにげなくサイドミラー=写真=を見たら、上の子が車の後ろにかがみこんで地面を見ている。アリでもいたか。

そのとき、背筋を冷たいものが走った。カミサンも、上の子も来ない。店の前で待っているのだろう。勝手に思い込んでエンジンをかけ、サイドミラーも見ずに車をバックさせたら……。「ギャッ」という悲鳴が耳に突き刺さったかもしれない。不注意と不運が重ならないとはかぎらないのだ。

幼児の行動は予測がつかない。大人は思い込む。車には死角がある。めったにないことだが、親が自宅の庭で車を出し入れ中に幼いわが子をひいてしまうのは、こんなときだろう(背筋がヒヤリとして以後、車をバックさせるときには必ずルームミラーと左右のサイドミラーを見るようになった。ガソリンが半分になったら補充する、に次ぐ新しい習慣だ)。

事故にならないでよかった、なんでもいうことを聞くぞ――下の子は1軒目のおもちゃ屋でウルトラマンの人形を見つけ、上の子は、最初からそこにしか売っていないと言っていたのだが、3軒目のおもちゃ屋で目当てのガンプラを手に入れた。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

事故にあわずに良かった!

ヒヤリハットではなくヒヤリバックですね

ときどき、お年寄りが駐車場などでアクセルとブレーキを踏み違えて前進して突っ込んでしまったり、高速道路の上り下りの車線を間違えて路線に入ってしまうなど事故がニュースで報道されます

これは、勘違いではなく忘れの前兆ではないでしょうか? すっ飛んでしまうのではないでしょうか?

誰しも加齢で記憶力の減衰はつきものですし常用している薬の副作用とか考えられるものです。

死ぬまで確認につぐ確認で安全に乗り切らなくてはなりませんね!

issay matsu さんのコメント...

私も先日バックして、危うく花壇に乗り上げ
車を傷つけるところでした、運よく、プラスチックの箱があり助かりました。気を付けましょう。