2013年9月24日火曜日

蛇の家

震度5強の直下型地震だ。夏井川下流域のわが家の状況から推し量れば、上流の夏井川渓谷にある隠居(無量庵)で本や食器の落下・破損があってもおかしくない。地震から3日目の日曜日(9月22日)早朝、様子を見に出かけた。

出窓のカーテンが斜めになっているのが外から見えた。玄関を開けると、たたきに蛇の抜け殻が落ちていた=写真。異変を覚悟して部屋に入る。ン‼ 衣装ダンスの上のCDラジカセや置時計はそのまま、台所の本棚も無事だった。食器洗剤など小物数個が流しに落ちていたが、そんなものはすぐ元に戻せる。カーテンもリールがはずれただけだった。

岩盤の上にあるせいか、地震の影響はほとんどなかった。となると、疑問符のつくのが蛇の抜け殻だ。なぜ玄関のたたきにあったのだろう。

たたきで脱皮した、としか考えられない。前回、無量庵へ出かけたのは3週間ほど前の8月29日だ。抜け殻はなかった。この間に、蛇が床下をはい、上がりかまちの下の板のすき間からたたきに入り込んだのだ。殻の模様は網目状だ。アオダイショウだろうか。ジムグリだろうか。それともシマヘビだろうか。

無量庵で週末を過ごす時間が極端に減った。で、雨戸を閉め切ったままの状態が続く。室内から人の気配が消えれば、ノネズミや蛇にとっては山中の洞窟となんら変わらない。動物には、無量庵はそんな環境に見えるのか。

考えてみれば、脱皮の場所としては天敵のいない家の中、しかも冷たい玄関のたたきほど安全なところはない。無量庵は、冬はカメムシとテントウムシの越冬の家になる。ノネズミも出入りする。新たに蛇の家にもなった。

さて――。「蛇の抜け殻」と声に出したら、カミサンが台所で「キャー!」と反応した。「見せないで! どっかわからないとこに捨ててきて!」とパニック状態になった。蛇の抜け殻を財布に入れると金持ちになるというのに、どうしたことだ。せっかくの標本も、これでは自然に返すしかない。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ヘビは家の守り神、商業の神様、繁栄の守護神ですね!

人間と生物が共存共栄して生きることができれば幸いです。

わたしも抜け殻をみつけ、家に置いてありますが、とんとお金には縁がありません。

あるとき、うわさや都市伝説がほんとうかどうか、大黒様の宝くじ売り場で1等が当たる買い方を実践しました。

当たらないですね!