2013年9月29日日曜日

現場研修

農業用水路の小川江筋は、平地区に入ると平窪、神谷、草野の順に水田を潤す。その水田地帯を走る市道の整備促進を目的にした期成同盟会がある。先週の金曜日(9月27日)、期成同盟会会員の行政区長が参加して現場研修が行われた=写真

整備促進期成同盟会には「平窪・草野間連絡道路」の冠が付いている。神谷から夏井川渓谷へ、あるいは石森山や街のホームセンターへ出かけるのに、この連絡道路を利用する。本道の国道6号との関係でいえば、時間と距離を短縮できる裏道・抜け道・近道だ。

道路が急に狭くなっているところが2カ所ある。車を運転していて、なぜここだけ狭いのか、なぜ拡張できないのか――ずっと疑問に思っていたが、マイクロバスを降りて歩き、市役所の担当者から説明を聴いて納得がいった。ひとことでいえば、行政不信。なにかのきっかけで田んぼの所有者に、役所に対する不信感が生まれた。

前はもう1カ所、相互通行ができないほど狭いところがあった。何年か前に拡張された。便利になった。どちらの車が優先するか、ドライバーがにらみ合うようなこともなくなった。役所の整備事業としては小さいが、その道を利用する市民には大きな利益になった。

この連絡道路も、東日本大震災では一部区間で段差ができた。今は朝夕、国道6号の混雑を避ける車で込み合っている。期成同盟会の一員として、狭あいな道路を歩き、整備が進まない事情を知って、単に通り抜けるだけの道ではなくなった。新米区長はこうしてまた「現場」に鍛えられる。

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