2013年10月16日水曜日

大型台風接近

台風と聞いて気になるのは、近くの夏井川の水位だ。近くといっても、直線距離にしておよそ300メートルは離れている。それより少し上流、蛇行して国道6号に接する堤防が切れたら、住宅が密集する旧道に濁流が押し寄せる。そうならないように堆積土砂を取り除き、河川の幅を広げる工事が行われた。

夏井川の堤防の散歩を中断して10カ月になる。河川敷の季節の巡りを肌で感じることができなくなった。たまに車で堤防を行き来するのは、それを補うためだ。先日、猪苗代湖にハクチョウが飛来したと聞いて、街へ行った帰りに夏井川の越冬地(平・塩~中神谷)へ寄った。6羽がいた。翌日の昼には5羽に減っていた=写真。コハクチョウだった。

飛来したばかりのハクチョウは落ち着かない。朝に姿を見せても、日中にはどこかへ移ったり、塩~中神谷の上流・中平窪へ戻ったり……。中平窪は、いわき市内の夏井川では一番古い越冬地だ。そこへ行けば、今シーズン最初の飛来状況がわかる。ところが新聞はどうしたろう、1行も報じていない。季節の便りを届ける感受性が鈍くなったか。

そんなことを考えているうちに、大型で強い台風26号が近づいてきた。きょう(10月16日)は未明、吹き荒れる風の音で目が覚めた。雨も前夜から降り続いている。ありがたいことに、もう新聞が届いていた。

全国紙は1面でやなせたかしさんの死と台風26号の接近を報じていた。この夏、草野心平記念文学館で「みんなだいすきアンパンマン やなせたかしの世界展」が開かれた。記録的な大入りになった。企画展に子どもを連れて行った若い親たちは感無量の面持ちでいることだろう。

学校はきのうのうちに臨時休校が決まった。下校中の小学1年生が店頭で丸くなっているネコを見に、毎日、わが家に入ってくる。たまたまネコはいなかった。帰り際、カミサンに「あしたは台風が来ます」とはずんだ声でいうのが聞こえた。「学校が休みでうれしいな」と続けたかったのだろう。

よこなぐりの風雨になると、トイレの天井から雨が漏る。そのためにテラスを改修した。雨漏りは止まったと思ったら、今度は階段の壁からしずくが垂れていた。2階のテラスと階段を仕切る板壁から雨がしみこんだらしい。家にこもって台風をやり過ごすしかないと思っていても、“雨漏り警報”が出ては気が休まらない。

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