2013年10月27日日曜日

アウターライズ地震

きのう(10月26日)の続き――。きのう午前2時10分ごろ、福島県のはるか沖で発生した地震で、沿岸部に津波注意報が発令された。相馬では40センチの津波が観測された。3・11の余震だという。

強くはないが、長い地震だった。3・11を想起した。すっかり目が覚めた。テレビ=写真NHK)=とインターネットで情報を集めた。

緊急時には、フェイスブックやツイッターの方が、情報を早く広く拾える。体感したこと、ニュースで知ったことを、いろんな人が次々にアップする。中に、地震に詳しいと思われる人のつぶやきがあった。

「正断層ですね」「USGSだとM7.3。震源の位置的に海溝の外側。アウターライズ型でほぼ決まり」

「アウター」は日本海溝の外側、「USGS」はアメリカ地質調査所で、そこの速報値ではマグニチュード7.3。気象庁は最初、マグニチュード6.8と発表し、あとで7.1に修正した。夜7時のNHKニュースで、ツイッターにあった通りに、津波が心配される正断層型のアウターライズ地震だと知った。

マスメディア(テレビや新聞)の情報は、正確かもしれないが遅いときがある。ソーシャルメディア(フェイスブックやツイッター)の情報は主観的かもしれないが、周りの状況や様子がリアルタイムでわかる。新しい知見も得られる。「アウターライズ型」がそれだった。

3・11後は自分のなかで、マスとソーシャルの両方から得られた情報を比較・統合しながら、地震や津波の規模、そして何より福島第一原発への影響を探るようにしている。その繰り返しのなかで思うのは、震央地名としての「福島県沖」とか「福島県浜通り」では漠然としすぎている、ということだ。

東日本大震災は2年7カ月が過ぎてもまだ現在進行形で、思い出したように大きな余震がくる。で、被災者としては震源(震央)が「福島県浜通り」なら、具体的にどこなのかを突き止めないと落ち着かなくなった。

アウターライズ地震も「福島県沖」ではピンとこない。「福島県はるか沖」といった使い分けがあってもいいのではないか。市民、つまり被災者はおそらくそんな思いでいる。

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