2013年10月7日月曜日

太平洋諸国舞踊祭

きのう(10月6日)は一日、小名浜港のアクアマリンパークにいた。七つの事業を組み合わせた一大イベント、いわきサンシャイン・フェスタが土・日と開かれた。そのなかの一つ、地球市民フェスティバルに、カミサンがシャプラニールいわき連絡会として参加し、フェアトレード商品を展示・販売した。荷物を運び、飾りつけを手伝った。

地球市民フェスティバルコーナーの真正面に太平洋諸国舞踊祭のステージがあった。間に大型テントが張られ、客席が用意されていた。こちらはその後方、通常のテントのなかに設けられたブースにいながら、各国の踊りを見られるという“特別席”で過ごした。午前10時、開演。トンガ王国の踊りが最初に行われた=写真

同舞踊祭は実行委員会が主催し、FMいわきが司会・進行を担当した。実行委の代表がたまたま学校の後輩だった。トンガの舞踊団に駐日大使が加わっていることを教えられた。赤い衣装の大使から見て右側2人目はいわき在住で旧知の永田リセさんだ。トンガは日本在住者でチームを組んだという。リセさんはソロダンスも披露した。

トンガチームは最後のあいさつを「ウイ・ラブ・いわき」で締めくくった。そうか、そうだったのかと合点がいった。この舞踊祭は、いやサンシャイン・フェスタは被災地支援、いわき復興支援のイベントだったのだ。

太平洋諸国と中国・韓国、沖縄県、秋田県(由利本荘市=いわきと親子都市)、宮崎県(延岡市=いわきと兄弟都市)のチームが参加した。いわきからは海星高校のチームじゃんがら、ハワイアンズのフラガールなどが出演した。インドネシアとマーシャルは土曜日だけ、秋田は日曜日だけの出演だった。

トンガ、サモア、ミクロネシア、パラオ、フィジー、クック――。男性は手をたたき、足を踏み鳴らす。ラグビーのニュージーランド代表「オールブラックス」の“ウオークライ(ときの声)”に似る。女性は、基本的にはフラダンスだろうか。きれいな鳥の羽を頭に付けたチームもあった。

これら南太平洋の国々の民族舞踊を見ながら、NHK「ダーウィンが来た!」やBSプレミアム「ワイルドライフ」でおなじみの、色鮮やかな羽をまとった極楽鳥の求愛ダンスを思い浮かべていた。

踊りの原点というか、原形は自然の中にあるのではないか。そうだとしたら、よく目立つ鳥たちの色彩・動きがダンスに取り入れられても不思議ではない。第一、頭の羽飾りは鳥の冠羽と同じではないか。

それともう一つ、彼らの体の大きさに舌を巻いた。たとえばトンガ人。平均身長は男性が177センチ、女性が170センチだという。私も日本人としては背が高い方だが、上半身ががっしりした大男たちの中では並み、いや貧弱でしかなかった。ラグビーが強いはずだ。

踊りの原点は生命力にある。いわき人よ、元気を出していこう――大きな手で背中をポンと押されたような舞踊祭だった。

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