2013年11月25日月曜日

山里の道の駅

11月9~10日の日程で、会津・芦ノ牧温泉で高専のミニ同級会が開かれたあと、いわき組は奥羽山脈越えの国道118号~同49号経由で帰ってきた。

途中、石川郡平田村の49号沿いにある「道の駅ひらた」=写真=でそばを食べ、復興支援コーナーにあった宮城県産の「乾のり焼」を買った。「焼きのり」ではなく、「乾しのり」とあったので、思わず手が出た。味噌汁に散らすとパッとひろがり、のりの香が立った。

道の駅の近く、49号の上に跨道橋が架かっている。磐越道小野IC(インターチェンジ)から福島空港IC~東北道矢吹ICをつなぐ「あぶくま高原道路」だ。有料の県道だと思っていたが、それは一部分だけだった。

ときどき山里の直売所を“はしご”したくなる。きのう(11月24日)がそうだった。いわき市小川町・夏井川渓谷~田村郡小野町~平田村~いわき市三和町と、阿武隈高地の、ひと山はさんだこちらとあちらの山里を巡った。

JR磐越東線江田駅近くでは露地売りの曲がりネギ(小野町産)を買い、小野町では小中学校の同級生が嫁いだ和菓子屋「くさの」に寄り、買い物ついでにいわき市のハワイアンズで開かれた中学校の同級会の様子を伝えた。ここで、あぶくま高原道路を使えば平田まで5分、しかも無料であることを教えられた。

片側1車線のあぶくま高原道路を走るのはむろん初めてだ。平田ICで下りるとすぐ国道49号に出る。その交差点の先に目当ての道の駅があった。同級生が言っていたとおり、所要時間はわずか5分ほど。対向車は10台に満たなかった。後続車両はなかった。

駐車場も、道の駅のなかも混雑していた。駐車場から道の駅へ向かおうとしたら、人ごみの中に別の駐車場へ向かう知った顔がいた。芦ノ牧温泉のミニ同級会の幹事のひとりだった。郡山市に実家があり、最近、茨城県からいわき市に転勤してきた。「ヨッ!」と声をかけると、びっくりして立ち止まった。いわきのアパートへ戻る途中、昼食に寄ったのだった。

道の駅では、「乾のり焼」のほかに、カミサンがいろいろこまかいものを買いこんだ。このあと三和町へ移動し、49号沿いの「ふれあい市場」で白菜と大根を買った。

同じ49号沿いに知人のNさんが「柏の里直売所」を開いている。平田から行くと、冬の難所・長沢峠をはさんで「ふれあい市場」の手前にある。震災後、初めて立ち寄った。白菜はなかった。「ふれあい市場にあっかどうか、電話してみます」と店番のオヤジさん(ご主人?)。「これからそこへ行くので」と電話は遠慮した。

山里の白菜は平地の白菜より甘い。寒冷な気候がそうさせる。震災前、Nさんが「近所に用事があったので」と、わざわざ自宅へ白菜を届けてくれたことがある。漬けたら甘かった。食が進んだ。以来、できるだけ山里の白菜を買って漬けるようにしている。

最終的には白菜が目的の“買い出しドライブ”だった。しかも、「あぶくま高原道路」を“発見”したので、同じ時間でも今までより広く、大きなルートを回ることができた。次は平田の先、母畑温泉あたりまで行ってみようかな――無料の“高速道路”を使えば、今まで考えてもみなかったドライブが可能になる。そんな楽しみが生まれた。

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