2013年11月27日水曜日

白菜を干す

日曜日(11月24日)に、いわき市三和町の直売所「ふれあい市場」で白菜を2玉買った。月曜日は曇雨天だったため、一日おいて小春日のきのう、八つ割りにして干した=写真

けさ、朝めし前に白菜を漬けこんだ。一日干しの白菜は、手に持った感じで約5キロ。実際に量りにかけたら、4.9キロだった。使う食塩は重さの3%と決めている。つまり、150グラムだ。それで十分漬かる。

夏の糠漬けと冬の白菜漬けは、手が塩梅(あんばい)・加減を覚えている。糠床がゆるくなれば水を抜き、糠と食塩を追加する。白菜の水の上がりがすんなりいかないときには重しを増やすか、食塩を追加する。つまり、手塩にかける。それと同じで、「塩梅」も、「手加減」も料理からきていることばだ。

食塩のほかには昆布、トウガラシ、ユズを使う。昆布は旨味のために、ユズは皮を細かく刻んで風味を添えるために。トウガラシには殺菌効果があり、白菜に載った赤く小さな輪が食欲をそそる

トウガラシは「道の駅ひらた」で1連(10個)100円のものを2連買った。ユズはタイミングよく知人から届いた。放射線量を測ってもらったら、1キロ当たり20ベクレルと基準値内だったという。

食塩は、小名浜に工場のある日本海水の「塩屋埼の本塩」。「暖流と寒流がぶつかり/潮目の海と呼ばれる/福島県いわきの海からくみ上げた/海水を丹念に煮詰めてつくりました」と袋にある。つまむときめが細かい。にがりを含んだ昔からのしっとり感、溶けやすさ、塩かどのとれたマイルド感が特徴だそうだ。順調にいけば、12月1日あたりには最初の白菜漬けが食卓にのぼる。

今年の夏の猛暑は、糠床にはこたえた。一時、セメダイン臭がした。発熱して腐敗しそうになったのだ。明るい台所から北側の階段の下に糠床の甕を移し、糠と食塩を足して朝晩2回、かきまわしつづけているうちに元気が回復した。

漬物づくりは、震災・原発事故の前から続く大事な生活の営みのひとつだ。負けない・あきらめない・へこたれない――ときどき唱える“呪文”だが、漬物づくりでそれを実証しようという思いがある。師走がきて、最初の白菜漬けを口にしたら、ゆっくり糠床を休ませてあげよう。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

漬かり過ぎて酸っぱい味の白菜漬けが好きです

その上にうまみ調味料をサッサかふって味わうのがたまりません

今は、買ってくるか実家から貰うのが常ですが、酸っぱく漬かったものにはあたりません

おかずは白菜漬けか納豆で、たまに栄養つけに外食で肉にありつく、それが日本人らしい食事でしょうか? 朝から昆布茶付でサラサラすすって体を温めています