2013年11月4日月曜日

歩こう会

連休真ん中の日曜日を利用した地域の行事として、文化の日のきのう、「市民歩こう会」が実施された=写真。いわき市青少年育成市民会議神谷支部の地域部会が主催した。支部の役員、小・中学生、お年寄りなどよそ70人が参加した。

コースは神谷公民館~夏井川堤防~河口の沢帯(ざわみき)公園往復9・5キロで、往路はごみを拾いながら歩いた。

8人いる地域の行政区長のうち、当て職で2人が正副支部長に就く。支部長ほかが出発式であいさつをし、副の私が景品抽選会・解散式であいさつをした。とっさの思いつきで、「夏井川に代わって」歩こう会への参加と美化のお礼を述べた。

私は、一日に一度は夏井川を見るようにしている。理由は簡単だ。わがふるさとの山(大滝根山)が水源だから。生まれた土地は選べない(宿命)が、生きていく土地は選べる(選択)。夏井川がわが宿命と選択をつないでいる、という思いがある。土地の人と同じくらいに、夏井川には愛着をもっているのだ。

それと、もうひとつ。自然のなかで行われるレクリエーションは、始まる前よりきれいにして終わるのが鉄則だ。キノコ採りであれ、探鳥会であれ、来たときよりきれいにして帰る精神で、一人ひとりが“カン取リー作戦”を実施すれば、環境は飛躍的にきれいになる。夏井川の身になれば、こんなすばらしい行事はない。

一昨年は震災の影響で「歩こう会」が中止された。大津波が押し寄せた海岸に向かって歩くのは心理的に抵抗があった。放射能に汚染されたごみを拾うこともちゅうちょされた。

再開した昨年は吉野せい賞の表彰式と重なったために、参加を見送った。選評を述べる役目がある。今年は振替休日のきょう(11月4日)が表彰式だ。一日ずれたために「歩こう会」で役目を果たすことができた。初めて黄色いスタッフジャンパーに袖を通した。

医薬品などの販売を行っている企業が地域にある。休日にもかかわらず、ごみ拾いボランティアとして17人が参加した。地域住民の団結・協調・融和が目的の行事だが、地域住民のなかにはこうした事業所も含まれることを知る。見るもの、聞くもの、学ぶことだらけだ。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ダムに沈む茂庭地区を訪ねた時があった

その際知ったのは、川に生かされてきた住民がそこにはあったということです

村が沈むと同時に川もなくなり、暮らしてきたすべてがなくなる 思い出も未来も・・・

1本の川を通してそこに暮らす人たちは恵みを分け合いながら生かされている

夏井川も流域に暮らす人たちの生きる証かもしれませんね!