2013年12月15日日曜日

公園みたい

夏井川渓谷にあるわが隠居(無量庵)の除染作業が終わった(のだと思う)。除染を始めるという連絡はあったが、終わったという連絡はない。作業開始日が2回延びて、12月4~7日に実施することになった。8日の日曜日に出かけたら、庭が公園みたいになっていた=写真

それから4日後の木曜日(12日)、再び状態を確かめに行く。日曜日のそれと変わっていない。やはり、7日で作業が終了したのだ。

作業が終わったということは、空間線量の計測も済んだということだ。こちらは「除染の結果、こうなりましたよ」というデータを知りたい。そこまでやって初めて「終わりました」ではないのかと気をもむのだが、まだ整理中なのか。

しかたない。“公式”のデータが届く前に自分で確かめよう。メジャーできっちり地上1メートルの位置を測ったりはしない。自宅のある行政区の仕事として、1年前まで区内10カ所の“定点観測”を担当した。1メートルの高さを体が覚えている。線量計でのデータの取り方も市主催の除染講習会で学んだ。あくまでも目安としての“私的”な数値確認だ。

事前の説明では①庭園部の草木は全部除去②芝はすべてはぎとり③土壌は5センチはぎとり、山砂を入れて転圧――をする。この結果、地上1メートルで平均毎時0.23マイクロシーベルト(基準値)を少し超えていた空間線量を基準値以下にする、ということだった。

“公式”のデータは同じ地点でのビフォー・アフターになるのだろうが、“私的”には任意に選んだ10カ所余でデータを取った。敷地境界部、東のヤナギその他の木と西のヒノキ群の樹下を除き、庭は0.2マイクロシーベルトを切った。4カ所ある雨樋の吐きだし口の数値もかなり下がった。除染の効果はあったということだ。

それはそれとして、ビフォー・アフターの落差があまりにも大きいのに驚いた。庭から雑多なものが消えた。きれいになった。いや、きれいになりすぎて立ちすくんでしまった。道路からすんなり庭に下りられる。公園みたいだという反応はそこからきている。

やがて春になって庭で菜園を再開するころ、対岸の斜面全体にアカヤシオの花が咲きだす。行楽客がどっと“公園”に入り込む――いちおう境界に柵をつくった方がいいだろう、ということになった。杭を打って竹を横につなぐか、緑色にテーピングされた針金を架けるか。しばらく柵のデザインを空想して楽しむことにした。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

中間貯蔵施設は何十年後に代替わりして最終処分場に変わるのでしょうか?

変わる変わらないだけが身の置き場なのでしょうか?

原発が設置されたように地元の意向だけで決まるものなのでしょうか?

安全なら危険でないなら福島県以外の国有地に作るのが必然と思う。もう福島県に新しい原子力関連施設はいらない!

福島県に今後核のゴミ施設があるとなれば福島県は「うつくしまふくしま」はなくなる。
食の安全安心をいくら訴えても信頼のイメージはなくなるだろう。

町はやっぱり存続を図るために固定資産税を求めていくのだろうか?

教えてください。