2013年12月17日火曜日

平地の除染説明会

いわき市の住宅除染は北部4地区(久之浜・大久、四倉、小川、川前)から始まった。次は人口が集中している平・好間地区というわけで、該当行政区の区長を対象にした説明会がきのう(12月16日)、市文化センターで開かれた=写真

わが隠居(無量庵)は先行除染地区のひとつ、小川の夏井川渓谷(牛小川区)にある。先日、敷地の全体除染が行われた。交流のある隣接・江田区の好意で、同区に設けられた仮置場に汚染物が搬入された。これはまれというか、奇跡というか、とてもありがたいことだ。

仮置場がなければ、自分の家の敷地内に保管するしかない。平・好間の汚染物はそうなるようだ。庭に穴を掘って土をかぶせる地下保管か、汚染物を土嚢で囲う地上保管になる。土で覆うことで放射線量は98%遮蔽できるとはいえ、汚染物の詰まったフレコンバッグが敷地に残る。精神的にはあまりよろしくない。

平中神谷にあるわが行政区では2011年晩秋、区の役員や子どもを守る会、住民などが参加して通学路や公園の除染作業を実施した。その後の雨風などによるウエザリング効果と、セシウム134が2年の半減期を過ぎたこともあって、空間線量は低減した。

わが家の庭の中央でも、地上1メートルで毎時0.15マイクロシーベルトくらいと、除染の目安(0.23超)を下回っている。除染対象外だ。むろん、地域や場所によっては空間線量の高いところもあるだろう。個別・具体でいくしなかいのだが、わが行政区の住宅群はわが家と似たり寄ったりではないか。

スケジュールとしては、まず隣組の回覧網を通して広報し、2014年4月にモニタリングを実施したあと、該当住宅の除染が行われる。住民の暮らしに直結した問題だけに、予定時間を過ぎても質疑応答が続いた。区長としての当事者意識がビリビリ感じられる説明会だった。

0 件のコメント: