2013年12月5日木曜日

「除染作業中」

夏井川渓谷のどまんなか、戸数10軒ほどの牛小川区で個人住宅の除染作業が行われている。県道に面した家では、注意喚起のために「除染作業中」の紙が張られたカーラーコーンが置かれていた=写真

わが隠居(無量庵)も、最初は11月29日(金)に、次に遅れて12月3日(火)に作業を開始する、ということだった。

そのつど、朝に出かけたのだが、庭にはだれもいない。「いいかげんにしてくれ」と言いたい気持ちを抑えて集落を巡ると、29日は空き地をはさんだ隣家で作業が進められていた。3日も県道からは見えない、奥の家で作業が行われていた。思ったより除染量が多いらしい。作業開始遅れの連絡もそれでずれ込んだか。

さて、4日になった。作業を実施する共同企業体に電話を入れようとした矢先、現場監督がわが家にやって来た。「きょうから作業です」と、朝撮ったばかりの写真コピーを見せた。庭に小型のバックホーが入っている。作業員も写っている。

作業期間は、雨が降らなければ7日までの4日間で、①庭の草木(立ち木以外)は除去③芝はすべてはぎとる④土は5センチはぎとって、山砂を入れて転圧する。その結果として、地上1メートルで平均毎時0.23マイクロシーベルト超ある空間線量を、基準値以下の0.15程度に減らす、ということを最終的に確認した。

谷側にある無量庵に朝日が差すのは9時ごろ。それから少したったころ、JR磐越東線の上下2本の2番列車が牛小川を通過する。作業は庭の草にびっしり朝露がはりつき、鼻水が垂れるくらいに冷たい空気の中で始まる。

余談だが、きのうの夕刊いわき民報に、江田―小野新町駅間、つまりいわきから郡山方面へと渓谷を駆け上がる区間で、朝露のために車輪が空転し、速度が上がらずに列車1本が遅れた、という記事が載っていた。空転の原因が落ち葉ではないところが珍しい。

1番列車は、上り(いわき行き)が午前6時45分ごろ、下り(小野新町・郡山行き)が同7時過ぎに無量庵の前を通過する。この下り1番列車が遅れたのだろう。

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