2014年1月14日火曜日

ヨナ抜き音階

 夏井川渓谷の隠居(無量庵)ではラジオ=写真=を聞く。テレビがないからだが、これが結構頭に入る。
 
 今年最初の日曜日(1月5日)、NHK第一の「歌の日曜散歩」で<ヨナ抜き音階>を知った。ドレミファ……の西洋音階でいうと、ヒフミヨ(一二三四)の4番目ヨ(ファ)と7番目ナ(シ)のない歌のことだ。スコットランド民謡の「蛍の光」がそうだという。沖縄の音楽はドレミの<レラ抜き>。西洋音階だけが音楽ではない。
 
「蛍の光」は、元歌が「オールド・ラング・サイン」。詩人のロバート・バーンズ(1759~96年)が、今に残ることばにした。

 ♪夕空晴れて秋風吹く……の唱歌「故郷の空」も<ヨナ抜き>だ。大和田建樹(1857~1917年)が適当に、きれいに意訳したが、原詩はエッチな歌だという。なかにし礼さんにかかれば、そしてザ・ドリフターズがうたえば、♪誰かさんと誰かさんがむぎばたけ チュッチュチュッチュしている いいじゃないか……となる。

 日本の演歌は<ヨナ抜き>が主流。「上を向いて歩こう」や、きゃりーぱみゅぱみゅの「にんじゃりばんばん」、AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」もそうだとか。

 話はそれた。ラジオのことだ。何年か前にも書いたが、記憶に残る最初のラジオ番組は「一丁目一番地」。昭和30年代に毎夕(月~金?)、放送された。確か、同年齢の小柳徹が子役で出演していた。彼は20歳のころ、自動車事故で亡くなった。

 無量庵でラジオを聴いていると、そうしてラジオにかじりついていた小学生のころの自分を思い出す。

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