2014年1月3日金曜日

インド舞踊

 師走の21日、被災者のための交流スペース「ぶらっと」のクリスマス会で、東京の山元彩子さんがインド舞踊を披露した=写真

 東日本大震災から半年後の2011年9月中旬、小名浜・冷泉寺の本堂でインドの打楽器タブラと舞踊のミニコンサートが開かれた。タブラ奏者は本場のアリフ・カーンさん、25歳。「即興・高速のシタール奏者」ヨシダダイキチさんと協演した。そのあと、山元彩子さんらがインド舞踊を披露した。被災地支援の一環だった。

「ぶらっとクリスマス会」では写真撮影を担当した。山元さんの手と足の動きに引かれた。「手の変幻」は詩人・作家の清岡卓行、ならば「足の変幻」を狙うか――なんていたずら心をおこして、全体の動きの合間に足だけをアップで撮ったりした。

 山元さんのブログを読んだ。歌手のきゃりーぱみゅぱみゅさんについて書いていた。「バラタで言うところのムドラー(指の動き)の速度とキレとリズム感が凄い」。バラタはバラタナティヤムの略。ご本人の解説によると、インド四大舞踊のうち、最も古い南インドのタミルナードゥ州の舞踊のことだ。要するに、きゃりーぱみゅぱみゅさんのダンスにはインド舞踊に通じるものがある、ということだろう。

 大みそかの紅白歌合戦は、最初から最後までこの「ダンス」を切り口にして見た。野球やサッカーと同じように“ホームタウン”をもつ女性アイドルグループ、AKB48とかNMB48、SKE48。E-girls、AAA、三代目J Soul Brothersperfume、そして目当てのきゃりーぱみゅぱみゅ。なんだかすべてのダンスにインド舞踊的な要素が入っているのではないかと思われた。そういう目で見ればそう見えるということか。
 
 今まではマリオネット的、仏像的といった言葉しか思い浮かばなかったが、インドを含めた「南アジア的」が新たに加わった。アイドルたちの歌とダンスを見る目が少し開けたような気がする。

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