2014年2月18日火曜日

大根の浅漬け

 白菜漬けが切れるので、次の白菜漬けができるまで、大根=写真=の浅漬けでつなぐことにした。日曜日には白菜を買いに三和の直売所へ行ってみるか――。それどころではなくなった。2週続けて週末、大雪に見舞われ、阿武隈高地から中通りでは交通網が寸断された。

 2回目は、いわきの平地では大雨になった。雨が道路や田畑の雪を解かした。低気圧一過の日曜日(2月16日)午後、海岸部にある直売所へ出かけた。防風林の近く、枯れ田の間を貫く農道沿いにビニールハウスがある。そこが直売所。白菜はなかった。白菜の出荷時期は過ぎたという。しかたがない、2本で150円の小さな大根を買った。

 カミサンは三和の直売所へ行きたがっていた。まちに雪がなくても、山頂の冠雪は水石山だけだとしても、山あいの三和には雪が残っている。中通り~浜通りの、阿武隈越えの物流が寸断されているではないか。新聞が来ないのはその一例ではないかといっても、なかなか想像力がはたらかない。
 
 車が四駆のパジェロで、全天候型の大きなタイヤをはいていたときには、確かに冬でもよく夏井川渓谷や、阿武隈高地の山の向こうへ出かけた。フィットではそうはいかない。
 
 直売所で大根を買ったあとは、小名浜まで海岸部をドライブした。風がビュービュー吹いていた。港で昼飯を食べ、鹿島街道の本屋へ寄り、平の交流スペース「ぶらっと」をのぞいてから帰宅した。街なかに、雪で食材が入手できず臨時休業をする旨、張り紙をした食堂もあった。
 
 すぐ大根を1本、せんぎりにして浅漬け容器に入れ、塩を振ってかき混ぜ、重しをかけた。わが家の食卓には漬物が欠かせない。白菜漬けのつなぎであれなんであれ、これでひとまず漬物が確保できた。すると、なにか落ち着いた気分になった。この1週間余、雪の影響もあって仕事が手につかなかったが、ほんとうは白菜漬けが底をつきそうだ、浅漬けをつくらなければ――と追い詰められていたのかもしれない。

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