2014年2月20日木曜日

交流サロンフェスタ

「春の交流サロンフェスタ」が3月1日(土)、いわき市生涯学習プラザで開かれる。B4判のPRチラシ=写真=を見て、ちょっと驚いた。主催が福島県いわき地方振興局になっている。

 県には「地域づくり総合支援事業(サポート事業)」がある。市民団体などがまちづくり事業を展開するときに助成金を出して支える制度だ。各振興局が窓口になってサポートする事業を決める。その制度が頭に入っているから、NPOが企画しそうな事業を振興局みずからが行うことに「へぇ」となった。

 震災後、市内外のNPO、原発事故のために双葉郡から避難している町や社会福祉協議会が、いわき市内に交流サロン(スペース)を開設した。

 チラシによれば、交流サロンフェスタにはNPO、社協、行政など16団体が参加する。お笑いライブ、フラダンスとマジックショー、ゲーム、涙活などの関連イベントもある。プラザの道路向かい、平一町目公園では赤飯(富岡町)・なみえ焼きそば・マミーすいとん(楢葉町)が販売される。

 NPO関係では、合同で情報紙「一歩一報」を出している、交流スペースぶらっと、小名浜地区交流サロン、なこそ交流スペース、パオ広場の4団体のほか、園芸療法園芸福祉協会、フクシマ環境未来基地が参加する。

 富岡町、いわき市・広野町・楢葉町各社協、おだがいさま工房IWAKI(富岡町社協)、好間工業団地内にある大熊町の第二仮設もみの樹サロン・第三仮設サロン、サポートセンターひだまり(双葉町社協)、広野町の常磐仮設手芸クラブ、なみえ絆いわき会も参加する。

 福島県の浜通り南部に位置するいわき市と双葉郡は、3・11以来、“運命共同体”としての道を歩まざるをえなくなった。住民レベルでは垣根を越え、手を取り合いながら前へ進むしかないのだ。市ではなく、県の振興局がフェスタを主催する意味合いもそこにある。

 チラシの裏面は「交流サロンMAP」で、市内にあるサロン(スペース)の所在地を掲載した。まちの交流サロン「まざり~な」の店舗も併載している。「まざり~な」事業を展開しているNPOを後押しするかたちになった。チラシからは、「官民協働」とでもいうべき言葉が浮かび上がってくる。

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