2014年3月20日木曜日

最後の白菜漬け

 今シーズンはこれが最後と決めて、甕から残った白菜漬けを取りだし、タッパーに詰めて冷蔵庫に入れる。夫婦2人だけだから、樽にいっぱい漬け込むようなことはしない。大きければ2玉、5キロ前後を一冬に4~5回漬ける。この冬は11月下旬に漬け始め、1カ月に一度のペースで4回漬けた。

 2月下旬、小名浜の若い仲間から小玉の白菜2個をもらった。2月は、日本列島の太平洋側が大雪に見舞われた。ダンナさんの実家の熊谷で雪をかぶっていたものだという。雪でいわきの山里へ白菜を買いに行けなくなった。せん切り大根の浅漬けでしのいでいる、といったことをブログでつぶやいたら、届けてくれたのだった。

 このごろは、白菜を量りに載せる、重さの3~5%の食塩を準備する、といったようなことはしない。大玉なら8つ割り、小玉なら4つ割りにして、葉の1枚1枚に塩をふる。その加減、塩梅を手が覚えている。であれば、いつまでも“教科書”に頼る必要はない。

 台所は実験室ではない。個別の分量を覚えたからには、省ける手間は省く。頭ではなく体でつくれ、である。

 今ある白菜漬け=写真=は今週末にはなくなる。あと1回漬けることもできるが、スーパーで売っているのは、高くて買う気になれない。道々の畑に残っている白菜は花茎が立ち、菜の花が咲きだした。これはこれで絶品だが、漬物にはならない。大型連休あたりに糠漬けに切り替えるまで、浅漬けでしのぐとしよう。

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